「3組に1組が離婚する」と言われる今の時代。一昔前であれば「子どものために離婚は踏みとどまったほうが良い」という声もあったかもしれないが、“離婚のカジュアル化”が進んでいるといわれる現代において、果たして、親の離別は子どもにとってマイナスなことなのだろうか?
離婚の課題解決型マッチングメディア「リコ活」を運営するリライフテクノロジーはこのほど、親の離婚を経験した1,005人を対象に「親の離婚経験者の実態」に関する調査を実施し、その結果を発表した。
離婚時に子どもの希望を聞く親は少数派?離婚後の周囲の反応は?
「両親の離婚を経験された際の年齢を教えてください」と質問したところ、「6~12歳(25.0%)」と回答した人が最も多く、次いで「13~15歳(15.4%)」「23歳以上(14.3%)」となった。子どもが小学校のときに離婚した親が多いことがわかった。
「離婚をする際、自分の希望や意見を聞いてもらえましたか?」と質問したところ、約半数の人が「いいえ(51.0%)」と回答した。離婚に際し、子どもの希望や意見を参考にする親は少ないのかもしれない。
約7割が両親が離婚してよかったと回答!離婚後の親の変化とは
「両親が離婚してよかったと思いますか?」と質問したところ、「とてもそう思う(23.9%)」と「ある程度はそう思う(44.7%)」を合わせて、約7割の人が「両親が離婚してよかった」と思っていると回答した。両親の離婚に賛成している人が多いようだ。
「離婚後、同居する親にはどのような変化があったと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、「性格が明るくなった(24.6%)」と回答した人が最も多く、以下「仕事が増え、家にいる時間が減った(23.8%)」「怒ることや機嫌が悪いことが減った(23.5%)」と続いた。
性格が明るくなったり、機嫌が悪いことが減ったりとポジティブな変化が見られた親が多いことがわかった。
「離婚後の生活で困ったことは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、「家計が苦しくなった(32.0%)」と回答した人が最も多く、以下「特にない(28.5%)」「親が家にいないことが増えた(22.3%)」と続いた。片親になったことで経済的に大変だった人が多いことが明らかになった。
別居した親に定期的に会っていたのはおよそ2割!
「離婚後、別居親に会うことについてどのように思っていましたか?」と質問したところ、「会いたいと思わず、会わなかった(34.6%)」と回答した人が最も多く、次いで「会いたいと思っていて、不定期に会っていた(19.3%)」「会いたいと思っていたが、会えなかった(15.1%)」となった。
別居した親に定期的に会っていた人はおよそ2割という結果が出ている。また、約半数の人が、実際に会っていたかは別として、別居した親に会いたいと思わなかったことも明らかになった。
「離婚後も父母双方が子の親権を持つ「離婚後共同親権」についてどう思いますか?」と質問したところ、「賛成(14.1%)」と「どちらかといえば賛成(23.6%)」を合わせて、約4割の親の離婚経験者が離婚後共同親権に賛成していると回答した。
共同親権とは、父母双方に親権を認める制度のこと。離婚した夫婦も婚姻中の夫婦と同様に、両者が子どもの養育に直接関わることが可能だ。日本では、離婚後の親権は単独親権になることが法律上定められており、離婚時に親権をめぐる争いが生じる原因になっている。
<調査概要>
調査概要:「親の離婚経験者の実態」に関する実態調査
【調査期間】2023年11月14日(火)~2023年11月15日(水)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「RRP」によるインターネット調査
【調査人数】1,005人
【調査対象】調査回答時に親の離婚を経験した方であると回答したモニター
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
出典元:「ゼネラルリサーチ調査」「株式会社リライフテクノロジー」
構成/こじへい