ハンドメイド作品の販売を行うハンドメイドマーケットプレイスにおいて、昨年2023年はどんなモノが特に人気を博したのだろうか?
GMOインターネットグループのGMOペパボが運営するハンドメイドマーケット「minne byGMOペパボ」はこのほど、昨年2023年に検索数が増えたワードや購入が増えたカテゴリーをもとに、「minne byGMOペパボ」の2023年トレンドを発表した。
2023年の「minne byGMOペパボ」トレンドワード
2023年に「minne byGMOペパボ」内で検索されたワードから、2022年と比較して検索数が増加した特徴的なワードを抽出しビジュアル化した。
2023年のトレンドワードの特徴
■コロナ5類移行によりお出かけ関連の需要が増加(桜・浴衣・アウトドアテーブルなど)
2023年は「桜」や「浴衣」といった、シーズンイベントにまつわるワードの検索数が伸びた。5月に新型コロナウイルスの感染症法上の分類が「5類」に移行され、全国各地でオフラインイベントが再開されるなど、外出機会が増えたことが検索結果に反映されたと考えられる。
「浴衣」においては、「犬 浴衣」、「ペット浴衣」といった関連ワードの検索も増えており、コロナ禍で「ペットブーム」が注目されたが、この数年でペット飼育を始めた人たちによるお出かけ需要が高まったものと推察される。
ほかにも「アウトドアテーブル」など、屋外で楽しむアイテムの検索が大きく伸びた。
■ウェディング・ベビー・学校関連に注目(結婚証明書・ベビーわらじ・シューズタグなど)
「minne byGMOペパボ」では、SNSでの写真投稿・公開の一般化などもあり、数年前から結婚式や子どもの節句などのメモリアルイベントにまつわるキーワードの検索数が伸びている。
2023年も、「参加型 結婚証明書」といったウェディング関連のキーワードのほか、「かぶれる兜」 や「ベビーわらじ」などベビー・キッズ関連のキーワード検索が伸びた。
さらに2023年は「アンブレラマーカー」や「シューズタグ」などの学校や集団生活に用いるアイテムのキーワードも伸びており、新型コロナウイルスの「5類」移行で在宅勤務から出社に回帰したことで、自作の時間が取りづらくなったママ・パパからの需要が高まっていると推察される。
また、いずれもカスタマイズ性のあるアイテムとなっているため、名前を入れることができる作品やカラー展開が豊富な作品が揃っている「minne byGMOペパボ」が、個性を表現したいという現代のニーズにマッチしていると考えられる。
■「素材」に着目した検索も増加(インド刺繍・ヌビバッグなど)
さらにハンドメイドマーケットならではの特徴として、2023年も様々な素材感のあるワードが多く検索された。「minne byGMOペパボ」では数年前からじわじわと人気となっている「インド刺繍」や韓国発の「ヌビバッグ」は、特に検索数が伸びたことから、人気が広く一般化していることがうかがえる。
「インド刺繍」は、ハンドメイド用のリボン素材が人気となっているほか、「インド刺繍」を用いたアクセサリーや小物についてもよく検索された。韓国語でキルトを意味する「ヌビ」も、「ヌビバッグ」など小物とあわせた検索が伸びた。
ほかにも「minne byGMOペパボ」では2023年、新しい領域の作品が多く検索された。
「minne byGMOペパボ」が2023年に取り扱いを始めた「デジタルコンテンツ」では、様々なデータ作品が販売されており、中でも「デジタルプランナー」や「スマホ壁紙」の検索が特に伸びた。
<用語解説>
・アンブレラマーカー:傘の目印として使うチャームやタグ状のアイテム。
・シューズタグ:上履きやお子様向けの靴の目印として使うタグ。
参加型 結婚証明書:結婚式で、新郎新婦だけでなくゲストにもサインなどをしてもらい完成させるタイプの誓約書。
・かぶれる兜:子どもが実際にかぶれるサイズの兜。やわらかい布製の作品が多く、端午の節句の記念撮影用に人気。
・ベビーわらじ:1歳の誕生日に赤ちゃんにわらじを履かせ、一升餅の上に立たせるお祝い行事「餅踏み」で使用する。
・インド刺繍:インドの民族衣装のふちに縫い付けられる、伝統的な刺繍。
・ヌビ:韓国語で「キルト」の意味。韓国の伝統的な技法で作られたキルティング生地。
・デジタルプランナー:タブレットなどのデジタル端末を用いて管理する手帳のこと。カスタムできるテンプレートが人気。