簡単な操作で多彩なエフェクトやハーモニー機能が使えるBOSSのボーカルエフェクター「VE-22」

2024.01.26

ローランドは同社が展開するBOSSブランドから、ボーカリストの表現力を高める高品位なエフェクトを多数搭載しながら、シンプルかつ簡単な操作性を備えたボーカル・エフェクター『VE-22』を2024年2月17日(土)より発売する。価格はオープン価格。予想実勢価格は約4万6200円。

ボーカリストの表現力を高めるエフェクトを数多く搭載

『VE-22』は、ボーカリストの表現力をさらに広げる高品位なエフェクトを数多く搭載し。自然な広がりのある残響、音程変化を強調したエレクトリック・ボイス、拡声器のようなローファイ・ボイスなど、さまざまなタイプから選択が可能だ。

同社エンジニアとアーティストの協業による、即戦力となる50のプリセットを搭載しており、すぐにパフォーマンスで使用することができる。

■自然かつ多彩なハーモニーを実現

『VE-22』に搭載されたハーモニー機能により、楽曲のキー(調性)を設定するだけで、ボーカリストひとりでも豊かで迫力のある美しいアンサンブルを得られる。

ハーモニーの数や音量はもちろんのこと、定位を少しずらしてハーモニーに厚みと広がりを加える、声質を変えて楽曲の雰囲気を変えるなど、表現の幅をさらに広げることも可能だ。

■優れた視認性とシンプルな操作性

『VE-22』は、視認性に優れたカラー・ディスプレイを装備。暗いステージ上でも、瞬時にエフェクトの状態を把握することができる。

また、サウンドをコントロールする「HARMONY」、「EFFECT」、「ECHO」の3つのノブは、回せばパラメーターの調整、クリックすると各機能のON／OFF、ダブル・クリックで詳細設定と、シンプルかつ直感的な操作性を実現。作成したサウンドはユーザー・メモリーとして99個まで保存が可能だ。

また、本体のペダル・スイッチは、手による操作も快適に行えるように設計されており、デスクトップ環境で行うことの多い動画配信などにも最適。このペダル・スイッチの機能をカスタマイズすることもできる。

歌声のグレードを上げるエフェクト、充実の入力設定

『VE-22』は、声の明瞭度を上げる「ENHANCE」、音量のばらつきを抑える「COMP」、耳障りな歯擦音を軽減する「DE-ESSER」など、歌声そのものを引き立たせるエフェクトも搭載している。

また、ファンタム電源対応により、コンデンサー・マイクの接続も可能。マイクの入力感度を調節する「MIC SENS」や、LOW、HIGHの切換え可能なゲイン設定を搭載しており、マイク・プリアンプを使用せずに、さまざまなマイクの接続に対応する。

■さまざまなシーンに対応する高い汎用性

『VE-22』に搭載するルーパー機能は、ボイス・パーカッションのパートを重ねるなどの工夫次第でパフォーマンスの幅を大きく広げることができる。

オーディオ・インターフェース機能を備えたUSB Type-C端子はPCやiOS機器との接続が可能。スタジオ・クオリティの音質による録音や、ストリーミング・パフォーマンス、コンテンツの作成などを簡単に行なえる。デバイスから再生したオーディオをヘッドホンで聴きながら練習することも可能だ。

同時発売の専用ケース『CB-VE22』(別売り、オープン価格)は、『VE-22』とマイクやケーブルなどをまとめて収納、かつ安全に持ち運ぶことができる。

『VE-22』の主な仕様

サンプル・レート／48kHz
AD変換／24ビット＋AF方式　※AF方式（Adaptive Focus method）はADコンバーターのSN比を飛躍的に向上させるローランド／ボス独自の方式）
DA変換／32ビット
内部演算／32ビット浮動小数点
エフェクト・タイプ／39種類
メモリー／99（ユーザー）＋50（プリセット
フレーズ・ループ／37秒
ディスプレイ／グラフィック・カラーLCD 320×240ドット
接続端子／
INPUT端子：XLRタイプ、バランス、ファンタム電源（DC 48V、10mA Max）
OUTPUT L/MONO、R端子：XLRタイプ
PHONES/LINE OUT端子：ステレオ・ミニ・タイプ
AUX IN端子：ステレオ・ミニ・タイプ
CTL 1, 2/EXP端子：TRS標準タイプ
USB COMPUTER端子：USB Type-C
電源／アルカリ電池（単3形）×4、またはACアダプター（別売）
外形寸法／幅218×奥行き143×高さ64mm
質量／910g

構成／清水眞希