よく服を汚してしまう。
外で元気に走り回るような年齢でもないし、
食事をする時などはそれなりに注意しているのだが、
気がつくといつの間にか汚れていて驚く。
旅行や出張の時にも、必ずシミ抜き洗剤を持参している。
「今回は出番がないといいなぁ」と思いながらも、
だいたい1度はお世話になってしまう。
例えば11月のサンフランシスコ出張。
ウェブマガジンの取材で、衣装はすべて私服だったので、
汚れないように、シワにならないように、
かなり慎重に過ごしていたつもりだった。
3日間のロケが終わり、スーツケースを整理しながら、
改めて1着ずつ確認してみると、
白のトップスとパンツに、小さな赤い点がついていた。
いったい、なぜ?
あんなに気をつけていたのに……。
急いで洗剤を取り出し、シミ抜きを開始する。
擦らないように、垂直にトントンと叩くように汚れを落とす。
慣れているので迷うことはない。
最後に水でゆすいで、ドライヤーで乾かす。
ひとまず赤い点はなくなって、安心した。
帰国してクリーニングに出せば、大丈夫だろう。
小学生の頃は、いつも泥だらけになるまで遊んでいた。
自分のせいなのに、
お気に入りの服を汚してしまった時には、かなり落ち込んだ。
あの頃は、大人も服を汚すなんて知らなかった。
私はいつになったら、
服を汚すことなんてない、スマートな大人になれるんだろう?
もしかしたら、一生なれないのかもしれない。
写真は、おそらく今回の赤いシミの原因。
シーフードスープはとてもおいしいけれど、
貝を食べるのが難しい。
テレビ朝日アナウンサーを経て、2019年よりフリーとして活動。現在、『池上彰のニュースそうだったのか!!』(テレビ朝日)、自身初のラジオ番組『日本郵便 SUNDAY’S POST』(TOKYO FM/JFN)、『テンカイズ』(TBSラジオ)、MCを務める『土曜はナニする!?』(関西テレビ・フジテレビ系)などに出演中。
文/宇賀なつみ
※「宇賀なつみ 素顔のままで」は、雑誌「DIME」で好評連載中。本記事は、DIME2・3月号に掲載されたものです。