2023年5月に新型コロナウイルスが5類に移行したことで、久しぶりに温泉旅行を楽しんだという人も多いのではないだろうか。では、どの温泉地が特に人気を集めていたのだろうか。
楽天グループが運営する旅行予約サービス「楽天トラベル」は、2023年1月~12月の1年間に、楽天トラベルを利用して多くの人が訪れた温泉地を調査。「楽天トラベル 2023年 年間人気温泉地ランキング」として発表したので、詳細をお伝えしよう。
楽天トラベル 2023年 年間人気温泉地ランキング
1位 静岡県 熱海温泉
2位 大分県 別府温泉
3位 栃木県 那須温泉
4位 和歌山県 白浜温泉
5位 群馬県 草津温泉
人気温泉地ランキングは 2014年から毎年開催しており、今年で10回目。1年間の延べ宿泊者数を温泉地ごとにランキング化した結果、静岡県「熱海温泉」と大分県「別府温泉」が10年連続で1位、2位を獲得した。3位の栃木県「那須温泉」は、2年連続となっている。
■1位 熱海温泉(静岡県)
静岡県「熱海温泉」は、堂々の10年連続1位を獲得した。2023年には、新名所「起雲閣通り」商店街に加えて、宿泊施設やスイーツ販売店をはじめとした飲食店の新規開業が相次ぎ、注目を集めている。
旅行者の年代別の傾向では、20代~40代を中心に利用が多く、旅行者層においては男女2名利用、グループ利用などすべての構成にて前年より増え、幅広い人気を集めていた。中でも子連れのファミリー利用やグループ利用が好調に伸びている。
■2位 別府温泉(大分県)
大分県「別府温泉」も10年連続で2位にランクインした。別府市は豊富な温泉の湧出量を誇り、市町村別の源泉総数が全国1位(注)。
別府温泉も含む、近隣の8つの温泉の湯巡りをスタンプラリー形式で楽しむこともできる。「地獄めぐり」など温泉を見て楽しめる点も特徴の1つで、幻想的な映像や展示の鑑賞を通じて温泉について学べるミュージアムも開業。
さらに、2023年には大規模宿泊施設の増室や開業もあり、さらに注目を集めた。利用年代別では、前年より継続して30代以下の旅行者が好調に伸びている。
(注)大分県生活環境部 自然保護推進室が発表している温泉データを参照
■3位 那須温泉(栃木県)
栃木県「那須温泉」は前年に引き続き3位を獲得した。約1390年の歴史を持つ木造平屋建ての「鹿の湯」をはじめ、自然を感じながら楽しめる温泉が各所にある点などが支持されており、9年連続でトップ5入りしている。
また、近年は高原地域の豊かな自然環境を活かした宿泊施設が複数開業。宿泊構成では、年間を通して旅行者の半分以上がファミリーによる利用となり、「那須温泉」全体の旅行者の増加をけん引していた。
調査概要
調査名:楽天トラベル 2023年 年間人気温泉地ランキング
集計日: 2024年1月4日(木)
集計方法: 「楽天トラベル」に登録している全国の温泉地を対象に、以下の期間における旅行者の人泊数(=宿泊人数×泊数/デイユースも含む)を温泉地ごとに集計
対象期間: 2023年1月1日(日)~2023年12月31日(日)
関連情報
https://travel.rakuten.co.jp/mytrip/ranking/onsen/
構成/Ara