年が明け、長かった冬も最終盤へ向かおうとしている。春の訪れが待ち遠しい時期ではあるが、一方で、花粉シーズンの到来を前に、憂鬱な気分になっている人もいるのではないだろうか?
ウェザーニューズはこのほど、花粉シーズンを間近に控え、「第三回花粉飛散傾向」(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)を発表した。
暖冬で飛散開始が早まる、1月下旬から福岡や東京などでスギ花粉の飛散開始
スギの雄花は冬の寒さを経験することで休眠から目覚め(休眠打破)、その後は暖かさに促されて生長し、花粉を飛ばし始める。
昨年12月の気温は全国的に平年より高い傾向となったが、断続的に流れ込んだ寒気により、すでに多くの地域で休眠打破が起こっていると考えられる。
休眠から目覚めた雄花は花粉飛散開始に向けて徐々に生長し、この時期の気温が高いほど生長が早く進む。1月前半の気温は平年より高くなった。
1月後半から2月にかけては一時的に強い寒気の影響を受ける時期があるものの、総じて暖冬傾向が継続する見込み。このため、花粉の飛散開始は平年と比べるとほぼ全国的に早くなる予想だ。
1月下旬には九州や中国、東海、関東の一部でスギ花粉の飛散が始まる。2月上旬には西日本と東日本の太平洋側を中心に広範囲で飛散が開始する予想だ。
2月中旬には北陸や東北南部、2月下旬から3月上旬には東北北部でも飛散が始まるとみている。なお、詳細な飛散開始時期は1月下旬以降の気象動向に大きく左右されるため、最新の情報を確認してほしい。