新しいオーディオワークフローが、ビデオ編集プロセスを強化
Adobe Premiere Pro(ベータ版)の新しいオーディオワークフローは、ユーザーがサウンドを正確にコントロールし、クオリティを向上させるために必要なツールを提供する。最新機能は以下のとおり。
■インタラクティブなフェードハンドル
ユーザーは、クリップ上のハンドルのドラッグ操作だけでフェードを作ることができ、これまでにない速さでカスタムオーディオトランジションを作成できる。
■「オーディオタイプの自動タグ付け」が可能な新しいエッセンシャルサウンドバッジ
AIがオーディオクリップを「会話」、「ミュージック」、「効果音」、「環境音」として自動的にタグ付けし、新しいアイコンを追加。ユーザーは作業に適したコントロールにワンクリックですぐにアクセスできる。
■エフェクトバッジ
新しいビジュアルインジケーターにより、どのクリップにエフェクトがかかっているかを簡単に確認でき、さらに新規エフェクトをすばやく追加できる。
■タイムライン上の波形表示の刷新
クリップのトラックの高さを変更すると、波形のサイズも変わる。また、新しいカラーにより見やすくなった。
■Adobe Premiere Proのテキストスタイル機能を強化
Adobe Premiere Pro(ベータ版)のテキストスタイル機能も強化された。最新機能は以下のとおり。
■エッセンシャルグラフィックスの参照用サムネイル
ユーザーは、エッセンシャルグラフィックスのドロップダウンに、スタイルがサムネイルとともに表示されるので、スタイルを簡単に確認できるようになる。
■新しいスタイルブラウザ
新設されたアイコンビューのスタイルブラウザにより、スタイルをシームレスに閲覧して再利用できる。
■テキストの一部に属性を適用
強調したいワードや箇所だけに異なるスタイルを適用することが可能になった。
■カラーフォント対応
カラーフォントに対応しているフォントを適用することでAdobe Premiere Pro上でも表示することが可能。
次世代の映像制作者から業界のベテランまで映像のプロはアドビを選択
ちなみにアドビのクリエイティブツールは6年連続でサンダンス映画祭の映画制作者たちに最も人気があるツールに選ばれている。
今年のサンダンス・インスティテュートの調査によると、Adobe Premiere Proが最も人気のあるビデオ編集ソフトウェアであり、『Dìdi(弟弟)』、『Will & Harper』、『FRIDA』、『Thelma』、『Little Death』を含むサンダンス映画の半数以上(57%)が使用していることがわかった。
今年のエントリー作品の3分の2以上(68%)は、Adobe Premiere ProもしくはFrame.ioのいずれかを使用してストーリーに命を吹き込み、2024年作品の83%は、Adobe After Effects、Adobe Photoshop、Adobe Substance 3D Collectionなど、Adobe Creative Cloudアプリケーションを使用している。
関連情報
https://helpx.adobe.com/jp/premiere-pro/using/premiere-pro-beta.html
構成/清水眞希