セックスレス夫婦の割合は年々増加しており、多くの調査では5~6割に達するとの結果が出ている。では、「レス当事者」たちは結婚後どのぐらいの期間でセックスレスとなったのだろうか。
レゾンデートルは、2023年10~12月、既婚者男女4,000人を対象とした夫婦のセックスレス調査を実施(調査名「夫婦のセックスレスに関する実態調査」)。
回答者4,000人のうち「完全レス」と回答した人の中から無作為に635人を抽出し、「配偶者と最後にセックスしたのはいつか?」「夫・妻のどちら側が拒否しているのか?」を尋ねたので結果をお伝えしよう。
レス当事者が最後に夫・妻とセックスしたのはいつ?
「完全レス」の人は、いつから夫・妻とセックスをしていないのだろうか。
「完全レス」の人の64.1%が配偶者と1年以上セックスしておらず、うち37.0%は5年以上していないことが判明。長期間のレス(長期レス)が大半を占めるという結果となった。
続いて、男女別にみると男性の59.4%、女性の68.9%が1年以上レスという結果に。1年以上・3年以上・5年以上の長期レスの割合は、いずれも男性よりも女性の方が高くなっている。
本来なら男女同割合になるはずだが、「男性で長期のレスに悩む人の一部がアンケートに応じていない」「女性で1年未満のレスの人の一部がセックスに関するアンケートを忌避する傾向がある」などのバイアスがあるかもしれない。
男性の結果を年代別にみると、20代→30代→40代→50代と年齢層が上がるにつれて1年以上の長期レスの割合(青帯全体)が27.6%→48.8%→71.4%→90.1%と、約20%ずつ上昇していくのは興味深いところ。半年以上なし~その他の層が20%ずつ長期レスに加わっていっている。
また、長期レスの内訳も各年齢層で大きく異なる。特に30代→40代での「5年以上なし」の割合の急拡大しており、40代→50代では「5年以上なし」の数が倍増している。50代男性のレスのほとんどは固定した長期レスと言えそうだ。
次に女性の結果を年代別にみると、20代→30代→40代→50代と年齢層が上がるにつれて1年以上の長期レスの割合(ピンク帯全体)が42.6%→59.3%→80.1%→92.6%と、男性と同様に漸増していく。20代~40代は男性よりも長期レスの割合が10%高くなっているのが興味深いところ。
各年齢層における長期レスの内訳も男性と似た傾向を示しており、男性同様に30代→40代での「5年以上なし」の割合の急拡大している。
特に女性の場合は40代で5割以上が「5年以上なし」となっていて、すでに40代からレス当事者の半数以上が固定した長期レス状態にあると言えそうだ。