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【ヒャダインの温故知新アナリティクス】新語・流行語大賞の野球おじさん歴を辿る

2024.01.21

野球おじさん

 年末になると毎年ニュースに上がってくるのが「新語・流行語大賞」ではないでしょうか。私も毎回楽しみにしているこの企画、『久保みねヒャダこじらせナイト』でも毎回取り上げており、そこで出た考察として「上半期超不利説」と「選考委員、野球おじさん説」があります。

 前者は説明するまでもなく上半期に出たワードは忘れてしまっていてよほどインパクトのあるものでないと生き残れない。逆に下半期はイージーにノミネートされるんですよね。例えば「ひき肉です!」とか2月に出てたとしたら怪しいものです。

 さて今回の本題。選考委員、野球大好きおじさんがいるんじゃないかというお話。私が野球にそこまで詳しくない、ということもあるのですが、それにしても謎選出のノミネートは大体野球関連だったりします。そして大賞を取る確率も高い。では、2023年のノミネートから見ていきましょう。おや、30の候補のうち3つ。思ったより少ない! 肩透かし! 大谷翔平さんの「憧れるのをやめましょう」、WBCの「ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー」そして阪神タイガースの「アレ(A.R.E.)」。甲子園関連がなかったのが意外です。それでは歴代の大賞を振り返ってみましょう。

 まず2022年「村神様」村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)。確かに村上さんの活躍はめざましかった。しかし、大賞になるほど国民の大多数が使っていただろうか。選考委員の中に燕党がいたのだろうか。そして、2021年は「リアル二刀流/ショータイム」大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)。選考委員の野球おじさんはとてもうれしかったんだと思う。日本人がメジャーでエグい大活躍をしているのだから。これは納得せざるを得ない選出だとは思えど、そもそも論ですが「リアル」って何? リアル二刀流だったら両手に刃を持たねばならないのでは。となると「エセ二刀流」もいるわけでありまして。ずっと解けない謎として残っています。そして、少し時が飛びまして2016年。「神ってる」緒方孝市(広島東洋カープ監督)これは断言できる。流行っていない! 確かにインパクトのある言葉ではあったけど野球関連の人しか使っていなかった。流行語って、本来の用途を超えて一般に広まったものが該当すると思っているのですが「神ってる」は違った気がします。さらに当時も批判殺到していたという報道を記憶しています。そして極め付きは2015年「トリプルスリー」柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス)/山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)。これはひどかった! 誰も使ってないどころか意味すらも知らない人が多数。説明されても「はぁ」となるし、何より野球以外での使い道がない。実際周りで使っている人はひとりもいなかったです。同じシーズンにふたりの選手がトリプルスリーを達成するのが65年ぶり、とのことで野球おじさんは浮かれてしまったのかもしれませんね。

野球

16年前はもっと野球大好きな賞だった!?

 さて、2015年「トリプルスリー」の大賞受賞、野球界からは実に16年ぶりらしいです。そこからは前述のとおり野球界から大賞が頻発する、と考えたら2015年に審査員に何か改革があったのかもしれませんね。野球LOVEな方が参入したか、「野球を盛り上げていこうぜ!」的な号令がかかったか。逆にこの16年間、アンチ野球の審査員がいたのかもしれません。というのも、16年前の大賞を見てみると、上原浩治(巨人)「雑草魂」(1999年)、松坂大輔(西武)「リベンジ」(1999年)、佐々木主浩(横浜)「ハマの大魔神」(1998年)、長嶋茂雄(巨人監督)「メークドラマ」(1996年)、野茂英雄(ドジャース)「NOMO」(1995年)、仰木彬(オリックス)「がんばろうKOBE」(1995年)、イチロー(オリックス)「イチロー(効果)」(1994年)と毎年のように受賞していたんですね。ということはもともとが野球のためにあった賞、と考えるほうが自然かもしれません。

 かくして本来の野球賞としての役割を取り戻した「新語・流行語大賞」。この原稿執筆時はまだ大賞が決まってませんが、おじさんのために「アレ」にしてあげて!

文/ヒャダイン

ヒャダインヒャダイン
音楽クリエイター。1980年大阪府生まれ。本名・前山田健一。3歳でピアノを始め、音楽キャリアをスタート。京都大学卒業後、本格的な作家活動を開始。様々なアーティストへ楽曲提供を行ない、自身もタレントとして活動。

※「ヒャダインの温故知新アナリティクス」は、雑誌「DIME」で好評連載中。本記事は、DIME2・3月号に掲載されたものです。

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