年末年始、飛行機を利用して帰省する人も多いだろう。そこで全国の空港の国内線乗降客数を調べた。2022年のランキングは表のとおり。コロナ禍前の2019年のデータと比べると1〜9位までは同じだが利用者は大幅に減っている。
次に2021年と2022年の乗降客数を比較し、その増加率を計算してみた。結果、上位となったのが大館能代空港、石見空港で、前年比300%超え! そのほか計16の空港が前年の倍以上増加していた。秋田県と島根県に何があったのか? 調べてみたが大きな話題は見つからない。この謎を解けばビジネスになるかも……。
この年末年始は飛行機の利用者が大幅に増えると予想される。特に増加率の大きい空港は普段より検査に時間がかかる。利用の際は時間に余裕を持って空港へ!
2019年国内空港乗降客ランキング(国内線利用者)
2022年国内空港乗降客ランキング(国内線利用者)
2019年と2022年の数字を比較すると、LCCの乗り入れがない羽田空港は−29.06%、伊丹空港は−26.88%、LCC主体の成田空港は−14.47%、関西空港は−16.64%で、LCCの乗り入れが多い空港のほうが減少率は低い。
2021〜2022年国内空港乗降客「増加率」ランキング(国内線利用者)
【1位】大館能代空港
【2位】石見空港
【3位】岩国空港
乗降客の増加率が高いのは、相対的に大きな都市が少ない県の空港が目立つ。行動制限が徐々に緩まり、久々に故郷に帰った人が増えたのかも。2023年末は、さらに増加しそうだ。
取材・文/渡辺雅史 イラスト/トーマス・オン・デマンド