嬉々とした表情を見せる高齢者の方々。心から楽しんでもらいたいと願うスタッフのあたたかさ。兵庫県丹波篠山市にある介護老人福祉施設「やまゆりの里」で行われた、あるイベントがSNSで話題になった。
介護施設でホストクラブ開演!
さらには、キャバクラも!
言っておくが、「やまゆりの里」はちゃんとした介護施設だ。そこで行われたイベントには介護士を始めとするスタッフの方々がホストやキャストに成り切り、入居者にワクワクなひと時を提供していた。だからこそみんなの表情が輝いている、誰もが幸せそうにはしゃいでいる。
介護施設としてはかなり珍しい光景だが、SNSでは「世界一平和なホストクラブすぎる」「おばあちゃん嬉しそうでいい」「この発想は素晴らしい」と称賛のコメントが並んだ。
そもそも介護老人福祉施設、いわゆる特別養護老人ホームとは介護が必要な方の入所を受け入れ、入浴や食事など日常生活上の支援、機能訓練などを行う施設。そこでこのような企画が催されてることにもしかしたら眉をひそめる人もいるかもしれない。
だからこそ施設の方に話を聞いてみたいと思った。
「やまゆりの里」施設長・首藤さんはとても丁寧に答えてくれた。印象的だったのは、「その人らしい生き方をサポートし、一人一人の夢を叶えたい」という想い。介護士不足と言われる今、未来の施設の在り方、そして目指すものについてお聞きした。