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落合陽一氏監修のテクノロジーも凝縮!東京ドームシティに誕生したJFAサッカー文化創造拠点「Blue-ing!」に行ってみた

2024.01.20

有料エリア以外は気軽に利用できる形に

大型ビジョンを備えた「PARK」のところはテーブルやイスも数多く用意され、食事をしたり、仲間と会話を楽しんだりすることができる。大型ビジョンではJFAの日本代表密着動画・TeamCamが流れており、ユーチューブ配信では見られない秘蔵映像も含まれている。2022年カタールワールドカップ(W杯)のスペイン戦前のGK川島永嗣の涙のミーティングなども見られるとあって、熱心なファンが訪れているという。

 飲食エリアもコーヒーが330円と近隣のコーヒーチェーン店と同等の値段設定になっていて利用しやすい。もちろん「サムライブルーバーガー」「なでしこエビ勝つバーガー」(ともに1540円)などオリジナルメニューもあり、「映えるフードメニュー」を求める若者層には好感触を持たれそうだ。さらにアルコールも提供。「クラフトビール4種」は会社の同僚や友人仲間で楽しめる一品でお勧めだという。

 そして、SHOPエリアでは、日本代表関連グッズのみならず、レフリーのイエロー・レッドカードやホイッスル、マスコットなど子供向けグッズも置いてあり、まとめ買いしていく顧客もいるという。

「ショップに関しては、日本代表関連のみならず、今後の動向を見つつ、JリーグやWEリーグのユニフォームやグッズなども展開していくことも考えています。エリアも広げるべきか見極めていくつもりです」と岡村氏は話しており、近い将来には異なるレアグッズが置かれているかもしれない。モノ好きな人は一度、覗いてみる方がよさそうだ。

 野球のメッカであり、さまざまなアミューズメントゾーンのある東京ドームシティに、このようなサッカー拠点を設置するというのは、非常に斬新な取り組みと言っていい。このロケーションであれば、インバウンドの顧客も立ち寄りやすい。開業時にはアジア人観光客がオーセンティックユニフォームを10着(約20万円)購入したケースなどもあり、彼らを視野に入れつつ、JFAとしてはこの先、さまざまなイベントも仕掛けていくという。

 冒頭の通り、1~2月はアジアカップのパブリックビューイングを実施する。2月10日の決勝まで勝ち進めば、キックオフ時間は現地時間18時、日本時間11日の深夜0時ということになるが、決行する予定だ。試合終了時は終電も終わっている時間だが、東京ドームシティにはラクーアもある。温浴施設とのコラボレーションというのはなかなかの妙案。サッカー界の既成概念を打ち破って多彩な取り組みをしていくきっかけになりそうだ。

「2月以降は、17日のFUJIFILM SUPER CUPの際に川崎フロンターレとヴィッセル神戸のスタジアムグルメフェアを検討中。なでしこジャパンのパリ五輪予選のパブリックビューイングも検討しています。3月の春休みには子供向けのイベントを行う準備を進めています。

 目下の最大の課題は告知。まだまだ施設の存在が認知されていません。東京ドームシティに気軽に立ち寄れるサッカー文化創造拠点があると多くの方に知ってもらえれば、もっと集客も増えてくるはず。施設の外観をもっと分かりやすくするなど、工夫を凝らしていきたいと考えています」

 岡村氏が期待を口にするように、同施設は多くの可能性を秘めている。特にライト層との接点として重要性が高い。10~20代の取り込みを強化しているJFAにとって、『Blue-ing!』は今後の飛躍、サッカー人気向上の行方を左右する存在と言っても過言ではなさそうだ。

取材・文/元川悦子
長野県松本深志高等学校、千葉大学法経学部卒業後、日本海事新聞を経て1994年からフリー・ライターとなる。日本代表に関しては特に精力的な取材を行っており、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは1994年アメリカ大会から2014年ブラジル大会まで6大会連続で現地へ赴いている。著作は『U−22フィリップトルシエとプラチナエイジの419日』(小学館)、『蹴音』(主婦の友)『僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」(カンゼン)『勝利の街に響け凱歌 松本山雅という奇跡のクラブ』(汐文社)ほか多数。

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