汚染レベルが最も高いシーズンは冬
冬が近づくにつれ、家の中で過ごす時間が長くなる。1年を通して、我々は自宅、仕事、休日や空き時間などで、90%の時間を室内で過ごしている。
ダイソンの空気清浄機のデータによると、2022年の冬は世界的に最も屋内の空気質が汚染された季節であるという結果が出た。寒くなると、私たちは窓を閉め切り家を密閉して、ガスヒーターや薪ストーブなどの燃焼式暖房を使うようになる。
日本では、2022年では2月が最も汚染された月だったことがわかった。
世界的には1月が最も汚染された月で、次いで3月、12月、2月の順になる。それに対して、8月が最も汚染が少ない月だった。
PM2.5の年間平均値
2022年の各国のPM2.5レベルの平均のランキングで驚くべき結果が出た。
インドと中国が上位2位を占め、続いてトルコ、アラブ首長国連邦、韓国、ルーマニア、メキシコ、イタリア、ポーランド、オーストリアが上位10位にランクイン。
そして今回調査したすべての国の屋内PM2.5の年間平均値は、WHOのPM2.5の長期環境基準(5μg/立方m)を上回り、その数値に対してインドでは11倍、中国では6倍、トルコとアラブ首長国連邦では4倍、韓国、ルーマニア、メキシコ、イタリアでは3倍以上となってた。
都市レベルでは、PM2.5の年間平均の数値の上位5都市はすべてアジアでデリー、北京、上海、深圳、釜山、それに次いでイスタンブール、ドバイ、ソウル、メキシコシティ、ウィーンとなった。
国レベルのデータと同様に、調査したすべての都市がPM2.5のWHO長期環境基準(5 µg/立方m)を超えており、デリーではWHOのガイドラインを14倍近く、北京は6倍以上、上海は5倍以上、上回っている。
大阪、ロサンゼルス、パリ、東京、アムステルダム、ミュンヘン、台北、ダブリンはすべて、PM2.5のWHO長期環境基準の2倍を記録した。
各都市の屋内のPM2.5レベルとWHOの長期環境基準を表したイメージ
構成/清水眞希