DIME MAGAZINE
家賃相場が十数万円もするような東京の高級住宅街に住めば、当然充実した日々を過ごせるだろう。しかし、固定費である家賃はなるべく抑えたいところだ。特に、大学進学や就職、転勤などを機に、春に向けて都内で新居探しをする人は、「限られた予算でどこに住もうか」と頭を悩ませているのではないだろうか？
そこでLIFULL HOME’Sの街の情報メディア「LIFE LIST」はこのほど、実際にその街に暮らす人の「住民満足度（※1）」が高い駅を、家賃相場別にランキング化した「家賃相場別“住民満足度”が高い駅ランキング（東京・一人暮らし編）」を発表した。
20代の平均世帯所得377万円（※2）から手取り額を80％と換算し、そのうち生活にゆとりのある家賃割合として25％を家賃に充てた場合、6.27万円となることから、家賃相場が6万円以上7万円未満の駅「6万円台」を対象としたランキングを中心に、上下予算帯として「5万円台」と「7万円台」のランキングも作成した。詳細は以下の通り。
※1：LIFULL HOME’S「まちむすび」各駅の住民口コミより
※2：厚生労働省 2022年度 国民生活基礎調査の概況より
家賃6万円台で住民満足度が高い駅、1位は「東府中駅」
家賃6万円台の結果は、1位「東府中駅（府中市）」、2位「小田急多摩センター駅（多摩市）」、3位「葛西臨海公園駅（江戸川区）」となった。トップ10にランクインしたのは、府中市からは5位「分倍河原駅」、6位「北府中駅」、小金井市からは4位「新小金井駅」、6位「東小金井駅」、10位「武蔵小金井駅」となり、新宿駅などの都心のターミナル駅から概ね30分前後でアクセスできる東京市部の駅が上位を占める結果となった。
1位の「東府中駅」は、まちむすびの住民口コミによれば、「公園や緑が多く、落ち着いた環境で住みやすい」「街並みが整っていて歩きやすい。標準的なお店はそろっている」といった声が寄せられ、「買い物のしやすさ」「交通の利便性」「子育てのしやすさ」「治安のよさ」「自然の多さ」の各項目ですべて「4.0」以上の評価を獲得している。大規模なショッピングモールなどはないものの、家賃が比較的リーズナブルでありながら、生活利便性のバランスのよさが住民満足度の高さにつながっているといえそうだ。
家賃5万円台の1位は「南大沢駅」！京王相模原線の駅が多数ランクイン
家賃5万円台は、1位「南大沢駅（八王子市）」、2位「京王堀之内駅（八王子市）」、3位「立飛（立川市）」と、八王子市かつ京王相模原線の各駅が1位、2位となった。5位「京王永山駅」、6位「多摩境駅」にも京王相模原線からランクインしており、新宿駅まで直通で行ける利便性がありながら、都内の中では家賃を比較的抑えて暮らしやすい沿線といえるだろう。
1位の「南大沢駅」は、京王相模原線の全ての急行電車が停まり、駅周辺にはアウトレットモールも含めた大型商業施設が立ち並ぶなど、生活利便性に優れた駅だ。大学や公園も多く、文教地区として知られていえる。治安もよく、女性の一人暮らしでも安心して暮らしやすい街といえる。
最新号
