小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

制度の概要、投資枠の上限、投資対象、乗り遅れた人のための新NISA入門

2024.01.21

2024年から新しい「NISA」がスタートしました。新NISAでは従来の制度が一新され、投資に当たって柔軟に活用できるようになっています。

本記事では投資初心者の方に向けて、新NISAに関する基礎知識を解説します。これから投資を始めようとしている方や、新NISAに興味がある方は参考にしてください。

1. 新NISAとは?

「NISA(Nippon Individual Savings Account)」とは、個人投資家向けの税制優遇制度です。

投資によって得られた利益には、所得税と住民税が課されるのが原則です。

しかし、NISA口座を通じた投資によって得られた利益には、所得税と住民税が課されません。税金が引かれないので、より多くの利益を手元に残すことができ、スピーディな資産形成が可能となります。

従来もNISAの制度は設けられていましたが、2024年以降は制度内容が拡充・柔軟化され、投資に当たって使いやすい制度となりました。

2. 新NISAを利用するための手続き

新NISAを利用するためには、証券会社にNISA口座を開設する必要があります。証券会社は、店舗型証券会社とネット証券会社の2種類に大別されます。

店舗型証券会社の店舗に行けば、口座開設手続きについて担当者のサポートを受けられます。近くに店舗があり、インターネットを通じて自分で手続きを行うのが難しい方は、店舗型証券会社を利用するとよいでしょう。

これに対してネット証券は、店舗がないためサポートは手薄な反面、各種手数料が安い傾向にあるのが特徴です。インターネットを通じた手続きを苦にせず、手数料を抑えて投資をしたい方は、ネット証券を利用するとよいでしょう。

なお、通常の証券口座(特定口座・一般口座)と異なり、NISA口座は一つの金融機関でしか開設できない点にご注意ください。

3. 新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠|投資対象の種類と金額の上限

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類が設けられており、それぞれ購入できる金融商品(投資対象)が異なります。

また、新NISAを通じて投資できる金額には上限が設けられている点にもご留意ください。

3-1. つみたて投資枠|投資信託に限定、年間120万円まで

つみたて投資枠は、長期の積み立ておよび分散投資に適した投資信託の購入に限って利用できます。

つみたて投資枠を利用して投資できるのは、1年間につき120万円までです。

3-2. 成長投資枠|上場株式なども可、年間240万円まで

成長投資枠は、投資信託のほか上場株式やETFなどの購入も認められており、つみたて投資枠よりも自由度が高いのが特徴です。

成長投資枠を利用して投資できるのは、1年間につき240万円までです。つみたて投資枠と合わせると、1年間で360万円まで新NISAを利用した投資ができます。

3-3. 限度額(総枠)に注意|ただし枠の再利用が可能

NISA口座において保有できる金融商品の限度額(総枠)は、購入時の価格を基準として1,800万円です。そのうち、成長投資枠の上限は1,200万円とされています。

たとえば、成長投資枠を1,200万円の上限まで使っている場合には、つみたて投資枠で保有できるのは600万円までです。

これに対して、成長投資枠を全く使わない場合には、つみたて投資枠で1,800万円まで保有できます。

限度額は購入時の価格に適用され、値上がり益は考慮されません。

たとえば、つみたて投資額で総額1,800万円分(購入時)の投資信託を購入した後、総額3,600万円まで値上がりしたとしても、その投資信託の全部をNISA口座で保有し続けることができます。

なお、NISA口座の限度額(総枠)は、保有している金融商品を売却すれば再利用できます。

たとえば、NISA口座において総額1,800万円分(購入時)の投資信託を保有している人が、そのうち900万円分(購入時)を売却した場合には、売却の翌年以降900万円分の枠を再利用可能です。

ただし1年間に投資できるのは、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円である点にご留意ください。

4. まとめ

新NISAをうまく活用すれば、非課税のメリットを受けながら、効率的に資産を増やせる可能性があります。新NISAに関心がある方は、制度内容を正しく理解した上で賢くご利用ください。

取材・文/阿部由羅(弁護士)
ゆら総合法律事務所・代表弁護士。西村あさひ法律事務所・外資系金融機関法務部を経て現職。ベンチャー企業のサポート・不動産・金融法務・相続などを得意とする。その他、一般民事から企業法務まで幅広く取り扱う。各種webメディアにおける法律関連記事の執筆にも注力している。東京大学法学部卒業・東京大学法科大学院修了。趣味はオセロ(全国大会優勝経験あり)、囲碁、将棋。
https://abeyura.com/
https://twitter.com/abeyuralaw

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年11月15日(金) 発売

DIME最新号は「2024年ヒットの新法則!」、永尾柚乃、小田凱人、こっちのけんと他豪華インタビュー満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。