バッファローは、Wi-Fi 7対応ルーター親機のフラッグシップモデルとして「WXR18000BE10P」を近日発売すると発表した。
従来の規格に比べて、最大通信速度や接続の安定性が向上したWi-Fi 7に対応!
「WXR18000BE10P」は、Wi-Fiの規格認証を行なう業界団体Wi-Fi Allianceの最新Wi-Fi規格認定プログラムである「Wi-Fi CERTIFIED 7」を国内メーカーで初めて取得した製品。アリオンのグループ本社であるAllion LabsとMediaTekとの共同の取組により「Wi-Fi CERTIFIED 7」の認証プログラムを完遂し、認証を取得することができたという。
なお、Wi-Fi 7は、Wi-Fi 6(6E)をベースに、通信効率や遅延が改善された新たな無線規格で、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers、米国電気電子学会)ではIEEE802.11beという規格で策定が進められており、Wi-Fi Allianceからは7番目の規格として案内された。
理論上の最大通信速度は36Gbpsで、Wi-Fi 6(6E)の最大通信速度9.6Gbpsと比較して約3.7倍の高速化を実現(※2)。また、Wi-Fi 7では無線通信で一度に利用できる6GHz帯の帯域幅が160MHz幅から320MHz幅に拡張され、従来に比べて2倍の通信速度が実現できる(※3)。
加えて、変調方式の改善により、一度に表現できる情報量が1024QAM(10bit)から4096QAM(12bit)に増加。これにより、通信速度が1.2倍に増加し、近距離通信時の通信効率が向上する。
さらに、新たに「MLO(Multi-Link Operation)」を利用することも可能。MLOで2.4GHz/5GHz/6GHzの周波数帯を複数同時に利用することで、通信容量の拡大、通信速度の向上が期待できるほか、干渉波を受けても影響のない通信帯域を利用し、遅延が起きにくくなるなど通信の安定化が期待できる(※2)。
※1 日本で創業した企業が製造および販売している家庭用Wi-Fiルーターとして。2024年1月9日時点、Wi-Fi Alliance Product Finderの確認に基づく。バッファロー調べ。
※2 同説明は、MLOの同時モード(MLMR:Multi-Link Multi-Radio)についてのもの。
※3 320MHz幅の通信は、6GHz帯のみ利用可能。
構成/立原尚子