10代の時は金融教育を受ける機会がなく、社会人となった20代〜30代の今は、リーマンショック後の低金利時代を生きる……。そんな「金融スキマ世代」とでもいうべき、イマドキの20代〜30代は、将来の不安やそれを解消するための投資と、どのように向き合っているのだろうか?
ネット不動産投資サービスブランド「RENOSY」、スマートプラス、ニッセイアセットマネジメントはこのほど共同で、20代〜30代の「金融スキマ世代」に「都道府県・地方別、投資の意識と実態に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
本調査は、47都道府県・7地方別の計6,778名を対象に実施したものだ。
「金融スキマ世代」は自身の「老後の暮らし」をどう感じている?
「老後の自分の暮らしを想像したときに、思い当たる感情で最も強く思うもの」を尋ねた。全国平均、各地方別ともに30%以上が「不安・心配」への回答する割合が最も高く、3人に1人が不安を感じていることがわかった。次に回答の多かったものは、全国平均・各地方別とも「想像がつかない・考えたことがない」となった。
各感情への回答割合を都道府県別に高い順でみると、以下の通りの結果になった。佐賀県は約2人に1人が「老後が不安・心配」と回答したのに対して、大都市圏の中心市を保有する東京都、埼玉県、兵庫県はポジティブな感情を持っていることがわかった。
「金融スキマ世代」の投資経験・関心度
投資の経験・関心度を尋ねると、全国平均では「投資経験あり」(現在やっている/やったことはあるが、現在はやっていない)が37.8%、「やったことはないが、関心はある」が31.0%、「やったことはなく、関心もない」が31.2%となった。
「投資経験あり」の中で地方別に絞ると、投資経験が最も高いのは関東地方の45.8%(45.79%)、一方で最も低いのは北海道・東北地方の29.4%という結果となった。さらに都道府県別にみると、経験者は東京都が最多の61.4%、大分県が最少の23.6%となり、大きく差が開いた。
「老後の自分の暮らしを想像したときに、思い当たる感情で最も強く思うもの」という設問で、老後に対してポジティブな感情を持つ人が関東地方の各都県に多いことから、投資経験との関連がうかがえる。
「投資をやったことはないが、関心はない」と回答した人に対し、「いつ頃投資を始めたいと思っているか」と聞いたところ、21.1%が「早めに開始したい」と考えていることがわかった。