1990年代のピーク以降、日本のゴルフ人口が大きく減少している。ゴルフといえば、年配の人や取引先との接待、コミュニケーションとして重宝されていたイメージがある。
一方でコロナ禍を機に、密集を避けてできるスポーツとして若い世代で始める人が増えているといった報道も見られた。では実際平成生まれの若い世代の人たちはどの程度ゴルフに興味を持っているのだろうか。
『GOLF NEXT24』を運営するワイム総合企画はゼネラルリサーチと共同して、平成生まれの男女1,005人を対象に「平成生まれのゴルフに対する意識」に関する調査を実施したので、結果をお伝えしよう。
平成生まれの約7割がゴルフ未経験!?したことがない理由1位は「費用が高い」
今までにゴルフをしたことはあるか聞いたところ、『どれもしたことがない(68.0%)』と回答した人が最も多く、次いで『練習場(打ちっぱなし)だけならある(15.1%)』『ラウンドしたことがある(11.1%)』『シミュレーションゴルフだけならある(5.8%)』と続いた。
平成生まれの約7割がゴルフ未経験であることが判明。では、ゴルフを始めていない理由にはどのようなものがあるのだろうか。
『費用が高い(45.0%)』と回答した人が最も多く、次いで『道具を揃えるのが大変(39.2%)』『一緒にラウンドを楽しめる友人・知人がいない(32.8%)』『ルールが難しい(30.9%)』『練習できる環境がない(28.0%)』と続いた。
揃えるまでに高額な費用がかかってしまうゴルフ用具やラウンド料金も高額のため、本格的に始めるとなると若者にとってはハードルが高いスポーツと言えそうだ。
ちなみに、平成生まれの男女を無作為に抽出した今回の調査ではあるが、ゴルフをしたことがない人のうちの約66%は興味がないと回答する結果となっている。
残りの人たちが、興味があるものの挑戦しようと思っていない理由についても伺った。
ゴルフに興味はあるが挑戦しようとは思っていない理由とは?
・やろうと思うと値段が高いし朝早いから(10代/女性/茨城県)
・ゴルフができる場所が近くにない(10代/女性/岩手県)
・周りにゴルフをやる人がいないから(20代/女性/愛知県)
ラウンドに出ない理由は「費用・一緒に楽しめる友人・知人がいない」!ゴルフの取り組み方は、付き合い5割、趣味4割
次に、ゴルフをしたことがあるもののラウンド経験がない人に、ラウンドに出ない理由を伺ったところ、『費用が高い(46.7%)』と回答した人が最多に。
次いで『一緒にラウンドを楽しめる友人・知人がいない(34.3%)』『ゴルフ場まで遠い(30.5%)』『時間が長すぎる(27.1%)』『練習場で満足している(14.3%)』と続いた。
費用の高さに次いで、一緒にラウンドできる友人や知人がいないという理由が第2位となった。若者のゴルフ人口が少なく、友人を誘えない様子も窺える。
また、ゴルフ場まで遠いことを理由に挙げる人も約3割おり、移動時間や早朝からの活動がネックになっている人が多いようだ。
ここからはゴルフをしたことがあると回答した人全員に、「ゴルフの取り組み方について、当てはまるものをお答えください」と質問したところ、『人との付き合い(仕事、交友関係など)程度でしている(40.7%)』と回答した人が最も多く、次いで『趣味程度でしている(36.0%)』『コンペ出場を目指している(13.0%)』と続いた。
コンペ出場も付き合いが多いことを考えると、5割以上が付き合いでゴルフをしており、趣味でゴルフをしている人4割弱というのが実態のようだ。
取り組み方も違えば、始めたときの目標なども異なるだろう。「ゴルフを始める時はラウンドすることを目標にしていましたか?」と質問したところ、約6割の人が『いいえ(60.6%)』と回答。
ラウンドを目標にゴルフを始めた方はあまり多くないことが明らかに。ここからも付き合いが趣味として楽しむことを目的にゴルフを始めた人が多いことが見て取れる。
費用懸念や一緒に楽しめる友人・知人の存在等、ゴルフをしたことがない人の理由について様々な意見が見られた。
またゴルフをしたことがある人も、付き合いや趣味程度で本格的に取り組んでいる人は少数派のようだ。
調査概要
調査名:「平成生まれのゴルフに対する意識」に関する調査
調査期間:2023年10月4日(水)~2023年10月5日(木)
調査方法:リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「RRP」によるインターネット調査
調査人数:1,005人
調査対象:調査回答時に 平成生まれの男女 であると回答したモニター
モニター提供元:ゼネラルリサーチ
出典元
https://waim-group.co.jp/share/index.html
構成/Ara