いつまでもあると思うな時間と古墳
近年では、地球温暖化の影響で巨大台風や線状降水帯が発生し、予期せぬ豪風雨で損傷を受ける古墳も増えてきました。およそ1500年間存在し続けていても、崩れてしまえば一瞬でその姿は失われてしまいます。
一口に古墳といってもその形は様々で、同じように見えて、実は造出しとよばれる小さな祭祀場があるものや、石室も竪穴式・横穴式・横口式石槨などバリエーションは多く、その石材や壁画の有無など個性豊かで、一つとして同じものはありません。
そんな数々の出会いがある古墳巡りは一期一会。当たり前に見学できる古墳が翌月には崩落で立入禁止という悲しいケースも実際にあるのです。
もし日々の生活に少し余裕ができたなら、今暮らしている場所の近くに古墳があるか調べてみませんか? そしてぜひ古墳に会いに行ってみてください。
その古墳がどんな形か、もし登れるならそこからどんな景色が見えるのか。さらにもっと興味が出てきたら地域の博物館や資料館へ足を伸ばしてみましょう! 地味で小さな古墳から、実はびっくり仰天の豪華な副葬品やかわいい埴輪が並んでいたなんてことがあるかもしれません。およそ400年続いた古墳時代の扉を今、開けてみませんか。
本庄早稲田の杜ミュージアム(埼玉県本庄市)
文/古墳王子
愛知県在住の現役高校生。小学4年生で古墳の魅力に目覚め、西は鹿児島から東は宮城まで延べ2500基以上の古墳を巡りSNSで情報発信中。古墳だけでなく縄文や弥生時代にも目を向け日々各地の博物館に出没し先史古代の珍しい逸品を探しています。
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