DIME MAGAZINE
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非常時の持ち出し袋というと水や食料を準備しようと考えるが、忘れてはいけないのがトイレだ。電気、ガス、水道などのライフラインが途絶えたときに、食べることも重要だが、トイレも重要だ。今回は、キャンドゥで見つけた常備しやすい簡易トイレを紹介する。
組み立て式でアウトドアにも使える簡易トイレ
組み立て式でコンパクトに収納でき、必要なときに簡易トイレとして使うことができるのが、「組立て式簡易トイレ」だ。段ボールを組み立てる構造で、収納時は隙間などに立てて置くことができ、場所をとらない。
組み立て式簡易トイレには、汚物袋と凝固剤1回分が同梱されている。
組み立て方は、イラストと共に紹介されている。これに沿って、広げて組み立ててみた。
サイズがぎりぎりだからか、でき上がりが4角形ではなく6角形のようになるからなのかはわからないが、折りこむときに合っているのかどうか不安になるくらいサイズが違うように感じたが、力を入れて折りこんでみたら、正解のようだった。
これで基本の形が出来上がりだ。便座部は、袋をセットするときに、一緒に設置するようになっている。
組み立てた簡易トイレのサイズに合った袋と凝固剤が同梱されている。
袋を掛けてみると、簡易トイレの底の部分まで届き、上部を折り曲げて余裕があるサイズだ。
便座部分を挟み込むことで袋を固定することができる。
凝固剤は、使用前に袋に入れておく。
1回分の排尿量がどれくらいかわからず、グラス1杯分（約200mL）の水を入れてみた。
なんと、ものの数秒で固まった。尿の量によっては、固まりにくいと注意書きがあるが、これほど早く固まるのは助かるだろう。
固まったら汚物袋を取り出し、袋の口をしっかりと結んで廃棄する。
約70kgまでの体重を支えることができるとのことだが、あくまでも目安。急に体重をかけると負荷が大きいかもしれないため、ゆっくり座る、もしくは体重をかけすぎない方がいいのではないかと感じた。
また、組み立てが意外にわかりにくいこともあり、便座として座ることや、収納がコンパクトであることにこだわらないなら、ある程度の大きさのバケツと、汚物袋と凝固剤を数回分常備しておくだけでも十分なようにも思える。脚力がない子どもやご高齢の方が家族にいる場合は、座れることは大きなポイントになる。
■商品詳細
商品：組み立て式簡易トイレ
価格：660円（消費税込み）
原産国：中国
材質：便器 紙、汚物袋 ポリエチレン 凝固剤 高吸収性樹脂（吸水ポリマー）
サイズ：（組み立て時）約45cm×29.5cm×38cm
トイレなどにかぶせて使える簡易トイレ
災害時などで水が使用できないときに、既存のトイレなどにかぶせて使える「非常用簡易トイレ」は、先ほど紹介した組み立て式簡易トイレにも同梱されていた汚物袋と凝固剤が3回分入っている。
簡易便器がなくてもバケツなどで使用できると書かれている。組み立て式の簡易トイレがあれば、こちらをかけて使用することができる。
使い方も同じだが、注意したいのが「尿専用」と書かれている。大便に対応しているというタイプを見つけられなかったが、わざわざ尿専用と注意書きがあるところを見ると、ニオイなど、なにか対応できない部分があるのだろうと推測される。尿のみで使用するようにしよう。
■商品詳細
商品：非常用簡易トイレ 3P
価格：110円（消費税込み）
原産国：中国
材質：汚物袋 ポリエチレン 凝固剤 高吸収性樹脂（吸水ポリマー）
サイズ：約50cm×65cm
気になる人目をガードする目かくしポンチョ
非常用トイレを使用する際に気になるのが人の目だ。パーテーションなど仕切りがあっても、扉がないと落ち着かない。そんな人目をガードするのが「目かくしポンチョ」だ。
災害用品としての必需品のひとつとも書かれているが、アウトドアでの着替え時の目かくしにも使用でき、風よけ、寒さ対策のほか、衣類の雨濡れの防止にもなる。
広げてみると、艶消しの黒で素材も透けにくくなっている。サイズは、100cm×128cmある。
頭と両手を出す部分以外がテープで留められている形状だ。熱で圧着したタイプのため、着脱時に気をつけないとはがれるというか裂けてしまう。
実は、一度試着後、脱ごうとした時に配慮が足らなかったからか、首の部分が少し裂けてしまった。生地自体は、しっかりしているが気をつけたいポイントだ。
ポンチョだけで人目が気にならないということはないが、ちょっとした仕切りがある場所などで非常用トイレを使うときは、これ1枚あるのとないのでは安心感が違うだろう。
■商品詳細
商品：目かくしポンチョ
価格：110円（消費税込み）
原産国：中国
材質：ポリエチレン
サイズ：100cm×128cm
災害はいつ起こるかわからないため、防災グッズは常備しておくに越したことはない。いざというとき、備えておけばよかったと後悔する前に自宅の防災グッズを見直してみてはいかがだろう。
・キャンドゥ
https://netshop.cando-web.co.jp/
撮影・文／林ゆり
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