共働き夫婦の家計タイプ
8. 共働き夫婦の家計を5種類に分類
共働き夫婦611人に家計のタイプを尋ねたところ、夫婦の全収入を持ち寄り家族のお金とする「一体型」が39.3%、夫婦ともに収入の一部を持ち寄り家族のお金とする「拠出型」が25.0%、支出毎に夫婦で分担する「支出分担型」が14.4%、夫婦のどちらかが全ての生活費を負担する「扶養型」が14.1%、各自支払いをした上で負担が偏らないよう精算する「精算型」が6.4%となった。
9. 最も世代差があらわれるのは「拠出型」。20代~30代は40代以上と比べて10.4ポイント高い
家計タイプを世代別にみると、世代差が最もあらわれるのは「拠出型」でした。20代~30代では29.9%、40代以上では19.4%となり、若い世代のほうが10.4ポイント高いことがわかった。
10. 収入を持ち寄って家族のお金とする夫婦は、収入を持ち寄りなく家計を運営する夫婦と比べて、「家計が心配」と回答する割合が11.4ポイント低い
5種類に分類した家計のタイプを以下のようにまとめて各種集計を行った。
・一体型と拠出型(n=393)…夫婦が収入を持ち寄って家族のお金とし、家計を運営(収入持ち寄りタイプ)
・支出分担型と精算型(n=127)…夫婦が収入を持ち寄らずに家計を運営(夫婦別財布タイプ)
・扶養型(n=86)…夫婦のどちらかの収入を家族のお金とし、家計を運営(片方負担タイプ)
直近1年間における経済的な暮らし向きを、「収入持ち寄りタイプ」・「夫婦別財布タイプ」別にみると、「家計が心配」と回答したのは「収入持ち寄りタイプ」の夫婦では32.3%となった。一方、「夫婦別財布タイプ」の夫婦では46.4%となり、「家計の心配」と回答する割合は「収入持ち寄りタイプ」の夫婦のほうが14.1ポイント低いことがわかった。
11. 収入を持ち寄って家族のお金とする夫婦は、収入を持ち寄りなく家計を運営する夫婦と比べて、「夫婦関係に満足」と回答する割合が15.6ポイント高い
現在の夫婦関係に対する満足度を、「収入持ち寄りタイプ」・「夫婦別財布タイプ」別にみると、「夫婦関係に満足」と回答したのは「収入持ち寄りタイプ」の夫婦では75.4%となった。一方、「夫婦別財布タイプ」の夫婦は59.8%となり、「夫婦関係に満足」と回答する割合は「収入持ち寄りタイプ」の夫婦のほうが15.6ポイント高いことがわかった。
<調査概要>
調査名 :「世代別の夫婦の家計管理」に関する調査
調査期間 :2023年11月13日~2023年11月15日
調査対象 :20代から60代の既婚男女
有効回答数:924名
調査方法 :ネットアンケート(Fastask)
調査主体 :株式会社スマートバンク
監修 :日本女子大学 家族・家計経済研究センター センター長 永井 暁子
日本女子大学 家族・家計経済研究センター 学術研究員 田中 慶子
出典元:株式会社スマートバンク
構成/こじへい