その他の配当金の受け取り方法
ここからは、株式数比例分配方式以外の配当金の受け取り方法を紹介する。各受け取り方法の特徴を押さえて、採用する受け取り方法を決定しよう。
登録配当金受領口座方式
登録配当金受領口座方式は、保有している株式の配当金すべてを一つの預金口座で受け取る方式。受け取った配当金を生活資金に充てたい場合などに、有用な受け取り方法だ。一方、NISAを利用している場合には、配当金が非課税になる恩恵を受けられなくなる点は覚えておこう。
配当金受領証方式(従来方式)
配当金受領証方式は「従来方式」とも呼ばれ、ゆうちょ銀行をはじめとした金融機関に配当金領収証等を持ち込み、配当金を直接受け取る方式。預金口座で受け取る場合と同じく配当金を生活資金としたい場合に有用だが、毎回現金を受け取る手間がネックになる。口座受け取りよりも配当金を受け取ったという実感を得やすい点がメリットの一つ。
個別銘柄指定方式
個別銘柄指定方式は、株式の銘柄ごとに振り込まれる銀行口座を指定できる受け取り方式。 登録配当金受領口座方式では、すべての銘柄の配当金が一つの預金口座に集約されるが、個別銘柄指定方式では銘柄ごとに口座を変更して細かく管理ができる。複数の銀行口座を使って配当金の管理ができる点がメリットだ。
受取方法は証券会社によって異なる
ここまで合計4種の受け取り方法を紹介してきたが、証券会社ですべての受け取り方法を利用できるとは限らない。利用できる受け取り方法は証券会社によって異なるため、希望する受け取り方法がある場合には事前に確認のうえ証券会社を決定しよう。
※データは2023年12月下旬時点のもの。
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文/編集部