NTTコミュニケーションズは、NTTドコモがStarlink認定再販事業者として提供する衛星ブロードバンドインターネットサービス「Starlink Business」の販売を開始した。
利用場所や用途に応じて選べる3つのプランを用意
「Starlink Business」は、低軌道衛星である「Starlink」を活用した、衛星ブロードバンドインターネットサービス。企業や自治体においては、同サービスを災害時のバックアップ回線として活用することで、事業継続性を高めることができる。また、山間部などにおいて、建設現場の遠隔監視ソリューションや、農業をはじめとする一次産業向けのIoTソリューションの導入が可能となり、さまざまな分野におけるDXの進展が期待できる。さらに、同サービスの提供エリア内(日本の領海内)であれば、海上での高速データ通信も可能となる。
提供プランは、陸上において申し込み時に指定した場所にStarlinkのアンテナを設置して利用する「固定利用」(優先データ量:40GB/1TB/2TB/6TB)、陸上において住所変更手続きをすることなく、任意のタイミングで任意の場所にStarlinkのアンテナを設置して利用する「移設可能」(優先データ量:50GB/1TB/5TB)、船舶などにStarlinkのアンテナを設置し、海上において移動しながら利用できる「海上」(優先データ量:50GB/1TB/5TB)の3種類。
優先データ量内であれば、Starlink Japanの個人向けプラン(レジデンシャル)の契約者より通信速度が優先され、上り速度8~25Mbps/下り速度40~220Mbpsが期待される。優先データ量消費後は、固定利用/移設可能プランの場合は上り速度5~10 Mbps /下り速度25~100Mbpsに低下する可能性があり、海上プランの場合は通信が不可になる。
提供端末は、衛星方向への照準合わせが不要で、140度の広い視野角で安定した高速通信が可能な「FLAT HIGH PERFORMANCEタイプ」。動作温度範囲は-30度から50度、防塵防水性能はIP56で、最大75mm/時の自動融雪機能も搭載する。
提供料金や申し込み方法については、要問合せ。なお、利用にあたっては、プラン料金のほかに月額サポートパック料金、契約事務手数料が必要となるとのことだ。
関連情報
https://www.ntt.com/business/services/starlink-business.html
構成/立原尚子