シェーバーから持ち手を取る。常識を再考する発想はすばらしい
石﨑 続きまして「家電部門」。私の推しは、『ラムダッシュ パームイン』です。柄の部分のない斬新な形に加え、 USB Type-C充電ができ、アダプターレスで出張に持ち運べるのでとても便利です。
入山 私も出張が多いので、今、この場で欲しくなりました(笑)。ポケットに入る手のひらサイズは、チョイ剃りにも向いています。
石﨑 狙った場所に当てやすく、場所に合わせた力の加減調整も簡単です。5枚刃も高級ラインとほぼ同等のシステムを使っていて、剃り心地もいいですね。
ヒャダイン 〝電気シェーバーに柄は必要か否か〟、これまでの常識を再考し、あっさりなくしてしまった英断に好感が持てます。正直、めちゃめちゃ欲しい商品です。
手間や無駄を省くモノが引き続き支持を集めました
山崎 私はバスマットと体重計を一体化した『スマートバスマット』の発想に感心しました。体重計の数字って表示されるとメンタルに負荷がかかるので、家には体重計を置いていません(笑)。これは計測結果がスマホのアプリに記録されて、ストレスが軽減されます。邪魔にならず、床に傷をつけない設計もいいですね。
石﨑 JBLの『Tour Pro2』は、液晶付きの充電ケースが、ガジェット好きの心を捉え大ヒットしました。実際に使ってみると液晶からイヤホンを調整できるので、充電ケースをなくしにくくなりました。
ヒャダイン ガジェットのおもしろさや発想のすばらしさは感じますけど、スマホでもイヤホンを操作できるので、必要性はやや弱いですね。
山崎 スマホを取り出して操作する手間を省きたい人が多いのでしょうか。最近は、無駄をなくす商品が多い印象です。
石﨑 「食品部門」では、〝無糖〟商品がバズりましたね。
山崎 糖分の罪悪感を気にせず飲める『キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー』は画期的な飲料です。一方で、ミルクティーのマイルドさがもう少しあってもいいかなと感じました。無糖をうたうには糖分を抜くだけでなく、ミルクに含まれる乳糖も抜かなくては法定基準をクリアできないとのこと。これは法定基準が変わらないと厳しいかなと、無責任なことを考えたりもしました。
石﨑 開発に8年をかけています。難しい〝無糖化〟に真面目に取り組んだ姿勢は評価に値すると思います。