専門的な用途だけでなく、話し相手などの日常的な用途にも
6位の「雑談・おしゃべり」では、「久しぶりに会う友達と英語で話すための練習相手になって」や「ラーメン食べたい」など、個人的なつぶやきに答えてもらうなどBardを会話の相手にする活用方法がランクインした。7位にランクインした「新たな見解を得る」では、「カツ丼は卵とじかソース派か」や「2つのグループに分けてディベートして、たいやきは頭から食べるか尻尾から食べるか?」など、多様な視点から特定のトピックを分析するために使われていた。
8位の「要点をまとめる」の質問では、「下記の文章をまとめて」や「関ケ原の戦いについて理解を深めるために質問を10個考えて」など文章や特定のトピックの要点をまとめる使い方がランクインした。また、質問もしくは回答への続きとして「それぞれの答えと合わせて表でまとめて。」と付け加えると表で回答を表示してくれ、それをそのまま他のドキュメントにコピーすることもできる。
またBardの機能を使うことで、もっと簡単に自分の得たい回答を便利に得ることができる。Google Lensを活用すると写真での質問ができるため、例えば、散歩中に気になった花の写真を撮り、Bardに花の種類や育て方を聞いたり、「冬休みに行く日光2泊3日の旅行でおすすめの場所を写真つきで紹介して」などへの回答を写真とともに得たりすることができる。
日本語のデバイス別ランキングと他言語との比較
前述の通り、日本語ではデバイスに限らず、“情報収集”に関連する活用方法が上位にランクインした。デバイス別に見ると、PCでの利用時では、文章編集や新たな見解を得る活用法でも使われており、複雑なタスクやクリエイティブな作業が行われていた。
一方、モバイルデバイスにおいては、会話や翻訳、新しいスキルの学習もランクインしており、Bardがコミュニケーション相手や学習のパートナーとして活用されていたことを示唆している。
他言語のランキングと比較すると、日本語では事実確認や専門的な相談など一般的な情報収集から専門的な領域に関することまで多くの質問がされた一方で、英語では、事実の確認とともに、プログラミングがよく使われており、情報収集と技術的な作業にBardが活用されていた。また、文章などの要約や文書の続きを手伝ってもらう文章を完成させる活用の仕方にも使われていたことが特徴だ。
韓国語では翻訳が3言語の中では、唯一ベスト3に入っており、異なる言語での情報理解において活用されていることがわかる。なお、翻訳は日本語でも4位にランクインしており、非英語圏での翻訳需要の高さが現れている。
出典元:グーグル合同会社
構成/こじへい