自身の清潔感や身だしなみをより一層磨くため医療脱毛や美容外科、矯正歯科などの美容医療に興味があるという人も多いのではないだろうか。
リクルートの美容に関する調査研究機関『ホットペッパービューティーアカデミー』は、 全国の人口20万人以上の都市居住者のうち、15~69歳の男女1万3,200人を対象に、過去1年間における 美容医療に関する利用実態調査を実施したので、結果の概要をお伝えしよう。
美容医療を受けた理由
男女とも1位は「コンプレックスの解消」で、2021年から常にトップ2をキープしている。ここ3年で順位が上昇傾向にあるのは、女性は「時短美容のため」。男性は「価格も安くなってきたから」と「ネットでの情報や口コミを見て」。
一方、男性の「モテたい」は2021年には1位だったが、2022年に5位、2023年には9位と順位を落としていた。
※「医療脱毛」「美容内科・美容皮膚科」「美容外科」「審美歯科・矯正歯科」のジャンル別に聴取した結果の合算(のべ集計)
■『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子氏からのコメント
美容医療の利用者は男女とも増加傾向にあり、以前よりも利用のハードルが下がったと感じる人も多いでしょう。女性は「時短美容のため」の順位が上昇しており、美容手段の一つとして受容性の高まりを感じます。
一方、男性は「モテたい」という 周りからの視線を意識した理由の 順位が下がりました。代わって「自分へのご褒美として」の順位が前年から大きく上昇しています。
男性は身だしなみやコンプレックスの解消という「マイナスからゼロにする目的の美容」の利用が多いと言われていますが、美容を楽しむという意識も高まっているように見受けられます。
1年間の施術費用、男性は13 万1,744円!3年以内に実施した施術男女ともに1位は「美肌・シミ・肝斑・くすみの治療」
1 年以内の美容医療利用率(「医療脱毛」「美容内科・美容皮膚科」「美容外科」「審美歯科・矯正歯科」のいずれかを1年以内に利用)は、女性は前年からほぼ横ばい。男性は、2年連続でスコアが増加した。
ジャンル別に見ると、女性の「美容内科・美容皮膚科」が3年連続で増加。男性は全てのジャンルにおいて前年から利用率が増加している。
女性は21万2,064円(前年差2万5,133円)、男性は13万1,744円(前年差2 万2,252 円)で、男女ともここ3 年で最も高い金額に。また男性は2 年連続で上昇。
ジャンル別に見ると、女性は「美容内科・美容皮膚科・美容外科」が12万6,022円で前年から2万9,935円上昇。
男性は「医療脱毛」が8万4,524円で前年から1万9,859円上昇。「美容内科・美容皮膚科・美容外科」が8万3,157円で前年から1万9,544円上昇。
男女ともに1位は「美肌・シミ・肝斑・くすみの治療」。女性で前年から最も増加したのは、「目の下のクマ・たるみ取り」。
15~19歳で最も実施率が高いのは「二重の整形」。男性で前年から最も増加したのは、「薄毛治療・AGA・発毛・植毛・自毛植毛」であった。
調査概要
調査名:美容センサス 2023年 下期 美容医療編
調査手法:インターネット リサーチ
調査期間:2023年8月3日(木)~8月13日(日)
調査対象:全国、人口 20万人以上の都市に居住する15~69歳の男女各6,600人
※今回 、前年までの集計方法を見直し、一部のデータにおいて2022年と2021年のデータを修正している。「美容医療の1年間の平均施術費用」「各美容医療の1年間の平均施術費用」
関連情報
https://hba.beauty.hotpepper.jp/
構成/Ara