昨年は東京23区でも約10cmの積雪が観測され、交通機関が乱れるなど日常生活に影響を受けた。今冬も昨年に引き続きラニーニャ現象の影響で平年より寒さが厳しくなることが予想されている。
三菱電機 霧ヶ峰PR事務局が、東京在住の30~50代男女600名に行なった調査によると、昨年、大雪が降ったものの、大雪対策への意識は高まっておらず、エアコンの大雪対策については半数以上が「行なう予定はない」ことが明らかになった。
このままでは大雪が降った際に、エアコンの効きが悪くなってしまうなどのトラブルに遭う可能性も想定される。
そこで同社から積雪に慣れていない都心部で突然大雪が降った場合でも困らないよう、エアコンの大雪対策に関するリポートがリリースされたので概要を紹介したい。
ますは前出の調査結果から。
「エアコンの大雪対策を行なう予定はない」60.2%
昨年度、東京23区でも大雪警報が発表されるなどしたものの、「大雪対策への意識が高まっていない」と回答した人が72.2%という結果になった(グラフ1)。
また、積雪時のエアコンの不具合について聞いたところ、36.0%の方が「エアコン 暖房の効きが悪いと感じたことがある」と回答している(グラフ2)。
自宅での大雪対策に関しては「室内の寒さ対策」48.3%が1位となった(グラフ3)。一方、エアコンの大雪対策の意向については、「行う予定はない」と回答した人が60.2%に上った (グラフ4)。
その理由としては、「大雪対策をする必要がないと思うから」33.5%、「どのように対策したら良いかわからない」25.2%が上位となっている(グラフ5)。
昨年の都内における大雪を経験したものの大雪対策への意識は低いままであること、必要性が理解されていないことや、対策方法が周知されていないことが原因でエアコンの大雪対策が浸透していないことが推察される結果となった。
■積雪時、起こる可能性があるエアコンのトラブルとは?
大雪の際のエアコン対策で、一番重要なのは「室外機」だ。室外機周りの対策を実施しないと、エアコン暖房の効きが悪くなる等のトラブルが発生することがあるからだ。
トラブルが起こる主な理由として、以下が考えられる。
1)積雪が原因でファンが埋まり、正常な運転ができない場合がある。
2)室外機の上に雪が積もっていると、風通しが悪くなったり、溶けた雪が凍って室外機の熱交換器に張り付くなどして、エアコンの効きが悪くなる場合がある。
同社では上記のようなエアコントラブルを避けるため、「もしもの大雪に備えて、室外機まわりの大雪対策を実施することをおすすめします」とアナスンスしている。