ノキアは、音声やテキストによるプロンプトでネットワークを操作できるAIソリューション「Natural Language Networks」を発表した。
ネットワーク管理の複雑さを解消すると同時に、エンドユーザーのニーズにより迅速に対応できるように!
Natural Language Networksは、人間の音声でネットワークを再構成できる画期的なAIソリューション。自然言語処理とAI/ML モデルにより、単純なテキストまたは音声のリクエストを解釈して、ネットワークリソースの適切な組み合わせを自動的に割り当てることができる。
これにより、Natural Language Networksは、ネットワーク管理の複雑さを解消すると同時に、エンドユーザーのニーズにより迅速に対応できるようにとのこと。また、AIを活用することで、通信事業者はあらゆるユーザーに対して、リクエストされた瞬間に理想的なネットワーク構成を提供し、維持することができるという。
さらに、Natural Language Networkは、そのアクションから継続的に学習し、連続するリクエストごとにネットワークをさらに最適化していくとのこと。そして、知識が増えていくにつれ、サービスとアプリケーションのニーズを予測し、人間の介入なしにニーズに対して自ら適応していくという。
なお、Natural Language Networksについて、ノキアベル研究所のNetwork Systems Automationの研究リーダーであるクサバ・バルカン氏は「通信事業者は、ネットワークを設定するときに、技術カタログや複雑なAPIの説明を調べる必要がなくなります。代わりに、『Yのサービスのために、Xのロケーションのネットワークを最適化してください』のようなプロンプトで指示するだけです。これらのリクエストにより、ロボットの自動化のために工場でワイヤレスネットワークを構成したり、コンサート会場でのソーシャルメディアへの大量のアップロードに対応できるようにネットワークを最適化したりできます」と説明している。
関連情報
https://www.bell-labs.com/research-innovation/projects-and-initiatives/unext/
構成/立原尚子