マクニカは、Smart Eyeが開発した、車両へのアフターマーケット向けドライバーモニタリングシステム「AIS」(Applied AI System)の日本における代理店契約を締結し、販売開始することを発表した。
ドライバーの状態や行動を検知し、交通事故ゼロ社会へ貢献するSmart Eyeのモニタリングシステム
昨今、「交通事故ゼロ社会」実現に向けての取り組みが盛んになってきている。
国土交通省では、交通安全基本計画*1において、「1.世界一安全な道路交通の実現を目指し、令和7年までに24時間死者数を2,000人以下とする。2.令和7年までに重傷者数を22,000人以下にする」という目標を掲げており、「交通事故ゼロ社会」の取り組みが加速していくと考えられる。
また、交通事故が起きる原因の上位に、「脇見運転」「漫然運転」があり、高速道路での交通事故が起きる原因の第1位は「前方不注意」と言われている。
その中で、国土交通省は「ドライバーの居眠りや脇見を検知するドライバーモニタリングシステム」のガイドライン*2を策定した。
マクニカで取り扱いを開始するSmart Eyeのドライバーモニタリングシステム「AIS」は、AIベースのモニタリングソフトウェアを搭載した車内カメラで、ドライバーの視線、頭部動き、表情、疲労、注意力などの微妙な変化を分析。
それにより、眠気や注意散漫の初期兆候をリアルタイムで検出することで、迅速にドライバーに通知し、安全運転を促すことで、危険な状況を未然に防ぐことができる。
フェイスマスクやサングラスを着用している人など、あらゆる種類の顔を認識可能。ドライバーのビデオを録画または保存されないため、データのプライバシーも確保できる。既存のトラック、バス、自動車に簡単にインストールできる柔軟性の高いシステムだ。
なお、同システムに使用しているソフトウェアの出荷実績は、現在国内外で100万台を超えているとのこと。
「今回、マクニカと販売契約を締結できたことを嬉しく思います。危険な運転行為を防止するためのパートナーシップが日本で成功することを期待しています。
マクニカの最先端技術の販売、マーケティング、サポートに関する専門知識により、日本の既存のトラック、バス、自動車へのAISドライバー監視システムの導入を加速し、人命救助に貢献します」と、スマートアイのVice President兼Applied AI System事業ユニット長のMagnus Brunzellは述べている。
*1:国土交通省ホームページ 道路交通安全対策
*2:国土交通省ホームページ ドライバーモニタリングシステムの ガイドライン
※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカおよび各社の商標または登録商標。
関連情報
https://www.macnica.co.jp/business/semiconductor/manufacturers/smarteye/
構成/Ara