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製品検証サイト「mybest」のガジェット担当が語る、今年注目を集めたアイテムと来年のカメラトレンド

2023.12.26

厳選したおすすめ商品を紹介するサービス「mybest(以下、マイベスト)」。すべての商品を徹底的に検証し、スコアを付けランキング化している。今回は、月間3,000万以上のユーザーがいるマイベストとのコラボ企画として、音響機器・ガジェット・PC周辺機器の担当者に、2023年に発売された人気商品を振り返りながら、来年のトレンドを伺った

本稿では、株式会社マイベスト コンテンツ部 ガジェット担当 穐田(あきた) 純也さんのお話の一部を要約、抜粋し紹介する。

*本稿はインタビューから一部の内容を要約、抜粋したものです。全内容はVoicyから聴くことができます。

株式会社マイベスト コンテンツ制作部 穐田 純也さん
学生時代から写真撮影が趣味で、写真業界で働きたいと新卒で大手家電量販店に入社。カメラの専門販売員として国内最大級のカメラ売り場にてソニーやキヤノンなど様々なメーカーのデジタル一眼・コンパクトカメラ・双眼鏡・撮影用機材などの販売を取り扱う。カメラのセミナー講師も担当しており、ジンバル・三脚などの動画撮影機材に関する知識・経験も豊富。カメラ専門誌・テレビ番組の出演歴もあり、フォトマスター準1級を保有、カメラ歴は16年。その後2021年にmybestへ入社、カメラの専門ガイドのほかスマートウォッチやスマートスピーカーなどのガジェットのガイドも担当。

カメラの検証は「初心者の方が選ぶ最初の一台」の目線で

大手家電量販店でカメラ販売をしていた経験を活かし、マイベストでカメラ・ガジェットを担当している穐田さん。一眼カメラ、防水カメラ、アクションカメラはもちろん、スマートウォッチ、スマートバンド、モバイルバッテリーと幅広い分野を担当している。はじめに、穐田さんの得意分野の一つであるカメラ(ミラーレス一眼)のスコアの付け方について話してくれた。

「マイベストのミラーレス一眼のコンテンツにあるおすすめスコアは、最初に買う一台としておすすめできるかという観点を取り入れています。スコアリングの方式には、画質、オートフォーカスの性能だけでなく、使いやすさやレンズのバリエーションの豊富さも要素に入れていますね。もちろん、性能的には80〜90万円のカメラがおすすめとなることもあり得ますが、マイベストのコンテンツでは、どちらかというと初心者目線のランキングを表示しています」(穐田さん)。

穐田さんが選ぶ、今年話題になった商品!

幅広い分野をカバーしている穐田さんが、カメラ、スマートバンド、ライトニングケーブル、モバイルバッテリーそれぞれのおすすめ商品を教えてくれた。

■【ミラーレス一眼】ソニー α7 III ILCE-7M3K

最初に挙げたのが、発売開始からずっと話題を呼んでいるソニーの「α7 III」。おすすめのポイントについて、穐田さんはこう話す。

「本当にハイレベルで、弱点らしい弱点がまったくないんです。前職で接客の際、『学校のテストで9教科あったら9教科全部80〜90点を取れるようなカメラです』と話していたんですが、まさに『隙のないカメラ』というのがα7Ⅲの特徴だと思っています。レンズのバリエーションが多くて、『星空や本格的なポートレートを撮りたい』『プロを目指したい』という方が使っても全く問題ないレベルです。初心者からステップアップしていっても、長い目で見て満足いただけるのがα7Ⅲかなと思っています」(穐田さん)。

また、カメラを選ぶ際は「持ち出すモチベーションを高めてくれるか」も大切な要素の一つだという。

「FUJIFILMの『X-T5』やニコンの『Z fc』など、最近クラシカルなデザイン、フィルムカメラのようなデザインのモデルも人気です。ダイヤルが多すぎて難しそうに見えますが、そのとっつきにくささえ許容いただけるのであれば、持ち出す時のモチベーションがかなり上がるカメラですね」(穐田さん)。

穐田さんは、スマートフォンのカメラ性能が上がりより手軽に撮影できるようになったものの、「カメラで撮影すること」ならではの魅力があると語る。

「本格的なカメラだと、1枚を撮る時にかなり気合を入れて撮影することになるんですね。それによって、写真の仕上がりや込める想いが変わってきます。写真を見返した時、撮影した時の『思い出の鮮明さ』が変わると思っています。実際、僕もミラーレス一眼で撮ると、その時に起きた出来事や雰囲気を鮮明に覚えているんです。高画質に思い出を残す意味合いでカメラを使っている方も多いと思うんですが、『記憶にしっかり残る』という部分でも、ミラーレス一眼で思い出を残すのはおすすめです」(穐田さん)。

■【スマートバンド】HUAWEI 「Band 8」

時計としての機能はもちろん、スマホからの通知受け取りから健康管理まで多様な使い方ができるウェアラブル端末。Apple WatchやGoogle Pixel Watchが有名だが、穐田さんはHUAWEI の「Band 8」が一押しだという。

「HUAWEIのスマートフォンは国内でかなり厳しい状況ですが、いわゆるウェアラブル端末系はすごく強いんです。健康管理の部分がファーウェイの大きな強みですね。歩数、消費カロリー、ストレス値などが測れますが、検証してみたところ測定値がすごく正確でした。例えば、心拍数や血中酸素濃度は専門機器と比較をしていますし、歩数も実際に歩いた実測の歩数と精度を比較しています。価格もとにかく安く、全体的にコストパフォーマンスがいいですね」(穐田さん)。

■【ライトニングケーブル】CIO「シリコンケーブル CtoL」

iPhone15から、コネクタがライトニングケーブルからUSB Type-Cに変更された。マイベストでは、「最後に買うライトニングケーブル」として一番壊れにくいものを検証。専用の屈曲試験機を使い、2万回も耐久性を繰り返したという。穐田さんは、その中でもCIOの「シリコンケーブル CtoL」をお勧めしてくれた。

「AnkerやCIO、オウルテックなどケーブル専門メーカー・有名メーカーであれば、耐久性はあまり変わらないことがわかりました。そうすると次に何大事なのかというと、ケーブルの取り回しやまとめやすさ・束ねやすさです。CIOのケーブルは柔らかく、適当にグシャとまとめても変に曲がり癖がつきません。ケーブルをまとめるバンドにも違いがあります。マジックテープタイプとシリコンバンドタイプがありますが、シリコンバンドの方が明らかに便利なんです。特にCIOのケーブルは穴が横長になっていて、スムーズに束ねることができます。このバンド一つのため日常のストレスが違ってくるので、ぜひ注目してほしいです」(穐田さん)。

■【モバイルバッテリー】Anker「633 Magnetic Battery(MagGo)」

最後に紹介してくれたのが、Appleが開発した磁力使ったワイヤレス充電方式「MagSafe(マグセーフ)」に対応したモバイルバッテリー。今後、Androidスマホにもこの充電方式が取り入れられることが予測されているという。

「実はMagSafeに対応していても、商品によって磁力が違い、充電する時のストレスが変わってきます。例えば、カバンの中にスマートフォンをしまって充電をしている時、磁力が弱いものだと力が加わって外れてしまうんです。充電が終わったと思って見たら全然充電されていないこともあります。また、モバイルバッテリーの検証では、表記容量ではなく実際にどれだけ充電できるかの実容量を測っています。磁力と実容量でバランスが良かったのがAnkerの『633 Magnetic Battery(MagGo)』ですね」(穐田さん)。

カメラに搭載されるAIの進化に期待

最後に、カメラにおける近年のトレンドと今後の進化について、穐田さんは次のように話した。

「一眼レフはなくなりつつあり、ミラーレス一眼にシフトしています。さらに、最近のトレンドは、いわゆる機械学習、ディープラーニングとかAIによる性能アップです。オートフォーカス(ピント合わせ)を今まで撮影者のテクニックでカバーしていましたが、最近のモデルでは、被写体をカメラのAIが自動認識して、勝手にピント合わせをしてくれます。今までは人の顔や瞳を認識する程度でしたが、動物や乗り物、ドローンなども認識するカメラも出てきました。初心者でも撮りたいものが撮れる時代になってきていますね。もちろん認識の精度はメーカーによって違いますが、今後はもっと強化されると思っています」(穐田さん)。

これらの機能向上は、撮影者が他の部分に集中するために喜ばしい進化だと続ける。

「オートフォーカスをカメラに完全に信頼して任せられるのであれば、光や被写体の表情、構図に集中できるメリットがあります。オートフォーカスの進化は非常に喜ばしいことですし、今後もどんどん進化してほしいなと思っています。カメラは製品寿命が長くなってきているため、新モデルがどんどん出るわけではないと思うんですが、エントリーモデルの性能の底上げは期待されているところです。来年、再来年あたりからその辺りが充実してくる雰囲気を感じています。期待したいですね」(穐田さん)。

取材・文/久我裕紀 撮影/篠田麦也

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