近年、クルマの盗難が急増。その対策の第一歩を考えてみた
ここ最近、クルマが盗難されるニュースが世間を騒がせている。芸能人やお笑い芸人もその被害にあったそうだが、人ごとではない。
クルマの盗難のひとつの手口が、リレーアタック。最新のクルマは、軽自動車から高級車まで、電波を発信するスマートキー(リモコンキー)が用いられているため、リレーアタックという方法で、ドアが解除され、クルマが盗まれてしまうのである。
その対策の第一歩が、自宅でのスマートキー(リモコンキー)の保管方法だ。裸で置いておくと、それが引き出しの中であろうと、常に微弱な電波が発信され、ある程度までの距離まで漏れてしまい、リレーアタック被害にあう可能性があるからやっかいだ。
電波を遮断できる身近にあるものでも対策になる!?
駐車場付きの自宅での対策としては、電波を遮断できるなにかにスマートキー(リモコンキー)を入れておくこと。筆者の場合、いろいろ試してみて、身近にあるものでも使える(電波を遮断する)ことが分かった。ひとつは金属製の缶で、トヨタのリレーアタック防止対策の説明にあるように、茶筒のような長い(金属の面積が大きい)缶が有効とのこと。が、実際に縦長の缶(筆者の場合は香水の入っていた缶)にスマートキー(リモコンキー)を入れると、電波は遮断してくれるものの、スマートキー(リモコンキー)が取り出しにくい。実用的ではないのである。
だったら、平べったい缶に入れたらどうか……と試してみると、金属製の缶にスマートキー(リモコンキー)を入れた状態でクルマのドアに近づき、ドアオープナーのスイッチに手を触れると、なんと、すんなりドアが開いてしまう。つまり、平べったい缶だと電波が漏れやすいらしい。
そこで、平べったい缶の内側に、電波を遮断してくれそうなアルミホイルを隙間なく張りつけてみると、これが成功(缶による)。その缶にスマートキー(リモコンキー)を入れ、クルマに近づき、ドアオープナーのスイッチに触れても、ドアは開かない。そう、平べったい缶でも電波を遮断することができたのである(一例。底にクッションを敷いてみた。電波漏れを要確認)。とはいえ、かなりオシャレな缶でないと、玄関などに置いておくとみっともない。生活臭むんむんの茶筒缶などもってのほかだ。
アルミホイルを引っ張り出したついでに、スマートキー(リモコンキー)をアルミホイルでぐるぐる巻くとどうなるかのチェックも行ったのだが、電波の遮断に成功(巻き方による)。ただし実用性は皆無。包むのも、スマートキー(リモコンキー)を取り出すのも面倒すぎる。百歩譲って、めったに使わないスペアキーを保管しておくぐらいの用途にしか向かない……。