アプリや学習系の動画コンテンツ、オンラインレッスンなど語学学習を手軽にできる環境が整ってきている。では、人気の言語や学習の動機はどのようになっているのだろう。
無料語学アプリ「Duolingo」を提供するDuolingoは、世界5億人を超えるDuolingoのユーザーデータに基づき、語学学習の動向を調査した年次レポート『Duolingo Language Report 2023』(以下、DLR2023) を発表。
さらにDLR2023と連動して、各都道府県100名の計4700名を対象とした日本国内の語学学習の動向を探る年次調査『日本国内における語学学習に関する調査』 も実施したので、概要をお伝えしよう。
『Duolingo Language Report 2023』調査結果(一部抜粋)
学習者数が多い人気のある言語ランキングは、例年通り1位は「英語」であり、2位以下は「スペイン語」、「フランス語」、「ドイツ語」と続いた。
「日本語」は昨年同様5位にランクインし、根強い日本文化への関心の高さがうかがえる。日本でも人気の韓国語は世界的にも成長し、イタリア語を抑え6位に上昇している。
昨年の調査では、世界で最も平均学習時間が長い国1位は日本であったが、今年は2位と1つ順位を落とした。1位は昨年2位だったベラルーシ。チェコがランキング外となる代わりに、ウクライナが5位にランクインした。
■語学学習時間の長い国
1位:ベラルーシ、2位:日本、3位:ハンガリー、4位:ロシア、5位:ウクライナ
Z世代は個人的な理由で(文化や家族など)語学を勉強することが多く、その結果、あまり学習されていない言語への関心が高まっているようだ。
実際にウクライナ語を学ぶ人の半数以上がZ世代であり、アジア言語人気の成長も若い学習者が牽引し、日本語学習者の86%が30歳未満となっている。