メルセデス・ベンツ日本は、ベストセラーモデル「Cクラス」セダンのスポーツモデル「メルセデスAMG C63 S E PERFORMANCE」の特別仕様車「メルセデスAMG C63 S E PERFORMANCE F1 Edition」(限定100台)を発表した。
Cクラスは1982年に「190クラス」として登場以来、動力性能や快適性、安全性などあらゆる面において常にセグメントのベンチマークとされているモデル。
2014年から販売している先代Cクラスは、セダンとステーションワゴンを合わせて、日本で累計約10万台以上を販売し、2015年から2019年まで、年間のセグメントナンバー1を達成し、数々の賞を受賞するなど、多くのユーザーに高い評価を得てきた。
現行Cクラスは、サポートの精度を高めた安全運転支援システム、直感的な操作設定が可能な縦型の大型センターディスプレイ、直感的な行先案内が可能なARナビゲーション、利便性が高い生体認証によるシートポジション等の設定など、フラッグシップモデルであるSクラス譲りの新技術を多数採用している。
また、エクステリアとインテリアのデザインにもSクラス譲りの要素を取り入れながら、随所にCクラスらしいスポーティさも表現した。さらにメルセデスAMGモデルを含む全ラインアップを電動化行なった。
メルセデスAMG C63 S E PERFORMANCE F1 Editionの特長
この特別仕様車は、C63 S E PERFORMANCEをベースに、外装色に通常モデルでは設定がない特別色「アルペングレー(ソリッドペイント)」を採用し、AMGロゴとグレーからブラックへのグラデーションからなる専用デカールが施されている。
また、サイド、前後エプロンにレッドのトリムラインをアクセントに入れている。さらにF1メディカルカーを踏襲するように20インチAMGアルミホイール(RRS)にもレッドのリムフランジを施している。
フロントおよびリアエプロンの大型フリックやリアディフューザーなど空力特性を向上させるAMGエアロダイナミクスパッケージと、フロントスプリッター、ドアミラーカバー等のトリム部やエグゾーストエンド、AMG専用グリル、バッジ等をブラックに仕上げるAMGナイトパッケージも標準装備している。さらに、「AMG」の文字が入ったクロームシルバーの給油口キャップが特別感を演出。
そして、AMGロゴがエンボス加工されたヘッドレストやレッドステッチを施したブラックナッパレザーのAMGパフォーマンスシートやレッドシートベルトがブラックとレッドのコントラストを生む特徴的なインテリアに仕上げている。
また、AMGパフォーマンスステアリング(ナッパレザー/DINAMICA:レッドステッチ入)や、レッドアクセントを施したAMGカーボンファイバーインテリアトリムも特別感を与えている。その他にはF1 Edition専用フロアマットとF1 Edition専用インドアカーカバーが装備される。
メルセデスAMG C63 S E PERFORMANCEの特長
ベースとなるC63 S E PERFORMANCEの駆動システムは、2.0L 4気筒ターボエンジンに交流同期モーターとAMG自社開発の高性能バッテリー(6.1kWh)、それにAMGのパフォーマンス志向連続トルク可変配分四輪駆動システムの4MATIC+を組み合わせたもので、2.0L 4気筒ターボエンジンと電気モーターの組み合わせによりシステム出力500kW(680PS)、最大システムトルク1,020・mを発生し、0-100km/h 加速はわずか3.4秒となる。
定格出力80kW、ピーク出力150kW(最大10秒間)の交流同期モーターはリアアクスルに搭載されており、電動シフト式2速トランスミッションおよび電子制御式リミテッド・スリップ・デフとともにコンパクトなエレクトリックドライブユニット(EDU)にまとめられて、P3ハイブリッド(変速機内あるいは変速機よりも下流に電気モーターを置く)と呼ばれるレイアウトとなっている。そして、軽量の高性能バッテリーはリアアクスル上方に搭載されていまする。
このバッテリーは、航続距離を最大化することより、速やかな放電と充電を行えることを重点に設計されたものだが、EV走行可能距離も15kmと実用的なレベルを確保しており、例えば深夜や早朝の住宅地などでは静かに排出ガスを出さずに走行することができる。また、充電は交流充電による3.7kW対応となる。
【メーカー希望小売価格】
関連情報:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/saloon/c-class/amg.html
構成/土屋嘉久