シニアレジデンスの疑問と不安を解消(2)【共用スペース】
入居者が自由に利用できる共用スペースが充実
「アリア一番町」にあるシミュレーションゴルフルーム。ひとりでも、仲間同士でもプレイを楽しめる。
(C) Takumi Ota
さまざまな趣味やレジャーを体験してきた世代の趣味嗜好を満足させるのが各所自慢の共用スペースだ。最近の物件は、施設内外で楽しむ設備やプログラムを拡充している。
プールやジムといった体を動かすスペースもあれば、カラオケ、シアタールームといった娯楽施設も揃い、バーやヘアサロンを併設するところも。
サークル活動も多彩で、囲碁や将棋、生け花、絵画などの定番から、陶芸やガーデニングまで、より多くの入居者が参加できるようになっている。同じブランドの物件間で定期的な交流をはかる取り組みのほか、共用スペースを地域とのつながりの場としてとらえ、近隣の住民にも広く声をかけ、イベントを定期的に催す施設もある。
Q:どこまでを共用スペースというのでしょうか?
A_食堂、アクティビティルーム、お風呂など、施設にある居室やスタッフルーム以外の場所はほぼ共用スペースに含まれます。最近ではリハビリ訓練室やウォーキング対応の屋上庭園なども増えてきました。居室を自宅とした場合、街にあたるのが共用スペースととらえれば、よりその重要性がわかると思います。
Q:共用スペースの利用は無料ですか?
A_食堂やホール、テラスなどの利用は基本的に無料です。アクティビティや娯楽スペースは有料の場合が多く、料金も施設によって変わります。入居者にとってリフレッシュできる空間という役割もあるため、見学の際は、施設にどのような共用設備があるのかをチェックする人は多いようです。
Q:サークルにはどんなものがありますか?
A_ほとんどの施設でサークル活動は行なわれ、書道や華道、手芸、陶芸、絵画がスタンダードな活動といえます。サークル活動に力を入れている施設ではサークルの数も多く、社交ダンス、太極拳、ヨガのほか、プールがある場合は水中エクササイズ、防音室を用意する施設では器楽や、コーラス、カラオケなどの音楽サークルも盛んです。入居者が自身の趣味のサークル活動を立ち上げた例もありますよ。
取材・文/安藤政弘
※この記事は『ハイクラス・シニアレジデンス案内 首都圏・関西版』より転載しました。
『ハイクラス・シニアレジデンス案内 首都圏・関西版』
小学館(サライ特別編集)
定価2200円。
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