不動産投資は大きな利益を得られる可能性がある一方で、さまざまな種類のリスクに注意が必要です。
本記事では不動産投資のリスクについて、概要と対策をまとめました。
1. 不動産投資のリスク一覧|主なリスクの概要
不動産投資には、以下のようなリスクが伴います。不動産を購入する際には、各リスクの概要を正しく理解し、投資する価値があるかどうかを適切に見極めましょう。
(1)空室リスク
入居者が見つからず空室が続き、賃料収入を得られないリスクがあります。
(2)賃料滞納リスク
入居者が期日どおりに賃料を支払わず、賃料収入を得られないリスクがあります。
(3)災害リスク
火災や地震などによって建物が滅失または損傷し、財産上の損害を被るリスクがあります。
(4)賃料下落リスク
周辺地域の賃料相場が下落した場合、それに合わせて賃料を引き下げざるを得ず、期待した水準の賃料収入を得られないリスクがあります。また、建物の築年数が古くなると、それに伴って賃料の適正水準も下落する傾向にあります。
(5)物件価格下落リスク
不動産市場の取引相場が下落した場合、期待していた値段で不動産を売れないリスクがあります。不動産ローンを組んでいる場合は、物件価格の下落によってオーバーローンとなり、売却後も負債が残ってしまうケースがあるので注意が必要です。
(6)修繕リスク
老朽化した建物の修繕のほか、賃借人が使用する中で自然に生じた損耗等も賃貸人が修繕しなければならないため、修繕コストが嵩むリスクがあります。
(7)金利変動リスク
不動産ローンを変動金利で借り入れている場合は、金利の上昇によって返済額が増加するリスクがあります。
(8)近隣トラブルのリスク
建物の設備や入居者の行動に関して近隣トラブルが生じ、オーナーが対応を求められたり、損害賠償を請求されたりするリスクがあります。