リールで使われた人気楽曲:複数の曲がランクインした人気アーティストはあの人!
短尺動画・リールを投稿する際に大事なのが楽曲。年間を通した伸び率、使われた回数のデータで共通して上位だったのはConton Candyの「ファジーネーブル」、YOASOBIの「アイドル」、シャイトープの「ランデヴー」の3曲。
伸び率ではNitecoreの「Heartbeat」やCharlie Puthの「I Don’t Think That I Like Her」、使われた回数ではJung Kookの「Seven (feat. Latto)」やAKMUの「Love Lee」など韓国勢が上位にランクイン。
トレンド部のメンバーからも「『Seven (feat. Latto)』はテンプレートがあったので、リールで動画をアップするときに使いました。流行りの曲でテンプレがあると使いたくなるので良いと思う!(SERAさん・大学1年生)」との意見が寄せられた。
また、アーティスト別では「ユートピア」「Nagisa」「Analog Life」のimase、「ASAP」「Cool with You」「Get Up」のNew Jeans、「アイドル」「アドベンチャー」のYOASOBI、「セプテンバーさん」「花火大会」のRADWIMPSは複数曲がランクインしており、楽曲を出すたびに人気を集めている様子。
人気のハッシュタグ:季節イベントや旅行・お出かけに加えて、エンタメ関連が数多くラインクイン
Z世代がInstagramに投稿する際によく使ったハッシュタグを集計。ジャンル別に見ると季節イベントや旅行・お出かけに関するハッシュタグが多いのは検索キーワードと同じ傾向であった。
ただ、検索ワードと異なる傾向として、検索キーワードで人気のファッション関連は少ない一方、投稿に使ったハッシュタグではエンタメ関連が非常に多く使われており、乃木坂46の「#齋藤飛鳥卒業コンサート」、SnowManのドームツアー「#snowman1stdometour2023idome」など人気グループのコンサート名や、「#rockinjapan」「#summersonic」などのフェスが数多くランクインする結果に。
トレンド部のメンバーも「『#齋藤飛鳥卒業コンサート』は略さずに皆がそのハッシュタグを使っていて、乃木坂46を推していなくても投稿を沢山目にしたので、拡散力を感じました(MIKAさん・高校3年生)」とのこと。
旅行・お出かけ系では「#桜スポット」「#GW旅行」などに加えて、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのハロウィンイベント「#ホラーナイト」や、東京ディズニーランドの「#disneychristmas」なども人気。
スポーツ関連として「#wbc2023」「#秋季キャンプ」など野球に関するハッシュタグもランクインしていた。
■SHIBUYA109lab. 所長の長田麻衣氏のコメント
「今年はコロナ5類引き下げにより外出が活発化し、シーズンイベントを含め様々なオフライン体験が楽しまれました。記録的猛暑により、暑さが落ち着く夜の時間の行動が増えたことも今年の特徴の一つです。
『SHIBUYA109 lab.トレンド大賞2023』で「夜カフェ」がランクインしていることや、『SHIBUYA109 lab.トレンド予測2024』で「クラブ」が入っていることからも、ナイトアクティビティへの注目は今後も高まると予測しています。
一方、Z世代は顔にフォーカスしすぎない「雰囲気映え」を楽しんでおり、ARカメラエフェクトのトレンドにその実態が表れています。
人気の検索キーワードでは「秋ネイル」がピックアップされていますが、『SHIBUYA109 lab.トレンド大賞2023』のコスメ・スキンケア部門にも「チークネイル」や「落書きネイル」などのネイルに関する項目が数多くノミネートされており、ネイルも「雰囲気映え」の要素の一つとして楽しまれていると分析しています」
*一般的にZ世代は13〜25歳を指すが、このレポートでは18〜25歳の国内Instagram利用者が直近1ヶ月に利用したもので、前月と比較して特に伸びたものを2023年4月上旬から12月上旬まで集計し、その結果から一部のデータや傾向を抜粋してまとめている。
関連情報
https://www.shibuya109lab.jp/
構成/Ara