新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、4年ぶりに外出が活発化した2023年。出かけた先で写真を取りInstagramに投稿した人も多いと思う。
Instagramは、2023年のトレンドを振り返る企画として、「Instagram発!国内Z世代* のトレンドレポート 2023年 総集編」と題して、利用者データをもとに、1年を通してZ世代に特に人気だった検索キーワードやハッシュタグ、楽曲などの情報を公開した。
さらにリアルなZ世代の声として、新しい世代 around20(15-24歳)に特化する若者マーケティングチームSHIBUYA109 lab.のSHIBUYA109 lab.トレンド部メンバーのコメントも掲載したので、詳細をお伝えしよう。
検索ワード:お出かけは国内が人気!ネイル、ファッションの注目トレンドは?
ファッションやグルメ、旅行など、様々なジャンルの情報をInstagramで検索するZ世代。
トレンド部メンバーに今年を振り返ってもらうと、クラスの友達とクリスマスパーティを楽しむために「クリスマスギフト」で検索してプレゼントを探す、推し活のために遠征で旅行するときに「地名 + グルメ」で何を食べるか決めるなど、日常のさまざまなシーンでInstagramの検索を役立てていることが判明。
年間を通した伸び率、検索された回数のどちらを見ても、ハロウィンやクリスマス、母の日などの季節イベント、ファッションやネイル、そして旅行・お出かけに関するキーワードが上位を占める結果に。
お出かけ関連は桜で有名な「目黒川」、紅葉が目当ての「イチョウ並木」など、四季を感じられる場所へ足を運んでいる様子が窺えた。
旅行関連でランクインしたのは「韓国旅行」のみで、コロナ禍が落ち着いて外出が増えてきたものの、国内や近場が人気。
「ルーブル美術館展」や「ジブリ展」などのアート系もランクイン。トレンド部メンバーのYUKAさん(専門学校1年生)も、「『ルーブル美術館展』はInstagramで調べて、実際に見に行ってから投稿もしました!見たい作品も事前に検索しておいて、当日の参考にしました」とのこと。
ネイルは季節イベントを取り入れた「秋ネイル」「クリスマスネイル」などで検索されることが多く、ファッションは「カーディガンコーデ」「トラックジャケット」などアイテム名のみ、もしくは + コーデを足して具体的な着こなし方を調べるZ世代が多い模様。
ARカメラエフェクト:キーワードは顔隠し & シンプル。推し活にもエフェクトが必須
Z世代にとって、ストーリーズやリールを投稿する際に欠かせないARカメラエフェクト。
年間を通して利用が伸びたARカメラエフェクトを見てみると、コロナ禍で長い間マスクの着用が当たり前だったことが影響しているのか、顔が盛れていないときでも気軽に使えるからか、1.のようにマスクで口元を隠したり、顔全体を隠すようなデザインが複数ランクイン。
一方で「マスクなしの生活に慣れて、顔を隠す系のエフェクトを使わなくなり、ナチュラルに映えるデザインで撮ることに抵抗がない(MIKAさん・高校3年生)という意見も。
利用回数が多いエフェクトは、2.のようにシンプルなキラキラ系や、キラキラに可愛い猫やクマなどを組み合わせて顔が盛れるものが人気。
BeRealのようなデザイン3.も日常で汎用性が高いからか、多く利用されている様子。アイドルやキャラクター、アニメなどファンが作った非公式のデザインも多くランクインしており、推し活の一環としてエフェクトを楽しんでいるZ世代が多いことが窺える。
「推し活のときは投稿するときに推しのアカウントをメンションするので、少しでも盛れるように盛れるエフェクトを使います!(YUIRIさん・大学3年生)」というトレンド部のメンバーもおり、用途に合わせて様々な種類のエフェクトを使い分けているようだ。