推し活をしている人の約80%は「お金に不安を感じている」
推し活をしている中で「お金に不安を感じている」と回答する人は約80%で、特に20代は約90%が回答した。また、お金についてどんな不安を感じているか聞くと「将来収入が減るかもしれない」が第1位、「月々の貯蓄が少ない」が第2位、「将来いくら必要かわからない」が第3位、「つい使いすぎている」が第4位ということが判明した。
そして、推し活の資金の捻出方法については「節約している」が最も多い約67%、続いて「貯金を切り崩している」が約30%で、節制し資金を捻出している人が多いことが判明。今後の捻出方法では、投資(NISA)を検討している人が約27%と、NISAが注目されていることもわかった。
NISAでお金を貯めてやりたいことは「老後資金」が第1位
NISAの利用状況について聞いたところ、現在利用している人は約36%。新NISAを機に利用開始予定・検討中の人は全体で約19%で、世代別では20代が最も多い約23%と、これまでNISAを始めていなかった人もNISA運用を始める機運があることが明らかになった。
現在利用している人とこれからNISAを始めようと思っている人を合わせると半数超となり、これからますますNISAの利用率が上がっていくものと予想される。
また、NISAでお金を貯めてやりたいことについて、「老後資金に充てる」が第1位、「投資」が第2位、「家族・友達旅行」が第3位となり、将来に向けた備えはもちろん、今にもお金をかける傾向がわかる。
年代別に見ると、特に20代では、『今』の投資の中でも「一人旅」「推し活」「美容」などを重視する回答が多い結果に。一方30代では、20代と同様「推し活」「美容」など『今』にお金をかけつつも、「老後資金に充てる」との回答が20代と比較して多く、30代になると大きなライフイベントを迎える人も多いことで、より将来の備えのためにNISAの活用を検討する傾向にあることが明らかになった。
■NISA開始の「足踏み」理由、第1位は「損をしないか不安になった」。20代は、「周囲に相談できる人がいない」も上位
投資への意欲はある一方で、NISAを始めようと思ったが「すぐに始められなかった」と答える人が全体で約26%いた。特に20代は約32%、30代は約28%が回答し若い世代ほど足踏みをしてしまった経験があることがわかった。
NISAをすぐ始めなかった足踏み理由の第1位は「損をしないか不安になった」で約21% 。続いて、「内容がしっかり理解できなかった」が約15%で第2位。「手続きが煩雑でわからなかった」「調べる時間がなかった」が約13%で同率3位という結果に。主に知識不足をあげる声で全体の約半数を占めている。
さらに、将来への金銭的投資(資産形成、NISAなど)の困った際の相談先について聞くと、全体の40%以上が「相談先がない」ことを挙げていた。
調査概要
調査名/「投資とNISAに関する調査」
調査対象者/全国20~50代以上 男女720名
データ集計期間 /2023年11月22日~11月24日
調査方法/インターネット調査
関連情報
https://lifedesign.ib.mizuhobank.co.jp/
構成/清水眞希