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JVCケンウッドが建物の複合大型化や施設内インフラのネットワーク化に対応した業務用放送システムを発売

2023.12.21

JVCケンウッドグループのJVCケンウッド・公共産業システムは、同社が展開するVictorブランドより、業務用放送システムの新モデルとしてプログラムチャイムユニット「PA-DA700」とIPオーディオユニット「PN-AP200」の発売を開始した。

価格はいずれもオープン価格。なお本製品は、いずれも使用者の要望に応じたシステムでの販売を前提としている。

プログラムチャイムユニット「PA-DA700」の主な特徴

1)さまざまな業務放送の送出に対応する基本機能を搭載

チャイムやアナウンスなど、さまざまな業務放送の送出に対応する73種類の音源を内蔵。MP3ファイルや従来モデル(※1)の音源ファイルなど、音源の追加にも対応する。

また、年間のスケジュールを2年分登録でき、チャイムや音楽、音声アナウンスの自動送出が可だ。さらに、制御入力/出力端子を搭載し、外部機器からの信号を受信した際に本機を動作させることや、接続した外部機器を動作させることもできる。
※1:デジタルプログラムチャイム「PA-DT600(B)」、デジタルボイスファイル「PA-DR600」

2)ネットワーク機能を新たに搭載し、遠隔で本機の設定や操作が可能

ネットワーク機能を新たに搭載し、施設内インフラなどのネットワークを介して、本機の設定変更や音源の転送、遠隔操作(「わりこみ再生」、機能ボタン操作など)を可能した。

3)2元スケジュール動作機能を追加

2つの音声出力端子を使用して、同時に2種類の放送を行なうことできる。放送スケジュールを別々に登録し、2種類のチャイムを同時刻に放送する、アナウンスを異なる時刻に放送するなど、本機1台で柔軟に対応する。

4)「わりこみ再生」機能を搭載

放送スケジュールや機能ボタンに設定していない音源を、フロントパネルの「わりこみ再生」ボタンを使用して、他の放送より優先順位の高い放送として再生できる。

5)同一モデルを2台まで接続し、制御入出力の拡張が可能

本機1台に対して、同一モデルを2台まで接続し、制御入出力数の拡張が可能。制御で多数の音源を鳴らし分けたい場合などに対応が可能だ。

6)高精細なフルカラー液晶ディスプレイを搭載

高精細なフルカラー液晶ディスプレイを搭載し、アイコン表示やカラーでの表現により、動作状況や設定内容がひと目でわかる。

7)設定ソフトウェア「PA-ZS700DA」により各種設定が容易に可能

設定ソフトウェア「PA-ZS700DA」により、放送スケジュールの設定項目を一括変更するなど、より便利な設定が行なえる。また、MP3や従来モデルの音源ファイルを本機で再生可能なフォーマットへ変換することや、音源や日課パターンなどの各種名称に漢字を使用することも可能だ。

■「PA-DA700」の主な仕様

・タイマー
時計精度/月差±5秒(+25℃)
停電補償/時計30日以上(0℃~+40℃)
時刻表示/西暦年、月、日、曜日、時、分、秒
ステップ数/最大999(1パターンあたり)
日課パターン数/最大99
スケジュール/週間:年間(2年間)
時刻補正/NTP、親時計入力、接点入力
・チャイム、アナウンス、BGM
再生可能フォーマット /48kHz 16bit WAV、ステレオ/モノラル
工場出荷時搭載音源数/ 73(内蔵メモリ)
チャイムファイル登録数/最大999  ※SDカード使用時
アナウンスファイル登録数/最大999  ※SDカード使用時
BGMファイル登録数/最大999  ※SDカード使用時
プレイリスト登録数/チャイム、アナウンス:最大999、BGM:最大999
・録音
録音形式/48kHz 16bit WAV モノラル
録音ファイル登録数/最大999  ※SDカード使用時
外形寸法/幅420×高さ44×奥行き280mm(突起部含まず)、EIA 1U
質量/2.6kg

IPオーディオユニット「PN-AP200」の主な特徴

1.IPネットワークを使用して音声・音楽・制御信号をリアルタイムに伝送が可能

IPネットワーク(LAN/WAN)を使用して、高品質な音声・音楽・制御信号をリアルタイムに伝送可能。ネットワークを使用することで、放送箇所の増設やレイアウト変更にも柔軟に対応。多棟施設などの広域放送や、多地点間での多元放送といった複雑なシステムの構築にも活用できます。

2.最大100台のユニットでシステムを構成可能、大規模システムに対応

本機を最大100台のユニットでシステム構成が可能。従来モデル「PN-AP150」(最大64台)と比較して、システム最大規模を大きく拡張させた。また、1ユニット当たり最大32ストリームの同時配信が可能なため、放送先が多数ある大規模施設内でも、細かく放送出力設定を行なえる。

3.マルチリモートマイクロホンの接続に対応、リモートマイクへの電源供給端子も搭載

マルチリモートマイクロホン「PA-C620」(別売)とラック型非常・業務用放送設備「EM-1500」シリーズ(別売)を本機に接続して、リモートマイクロホンから放送設備に対して遠隔放送が実行できる。また、「PA-C620」用に加えて、リモートマイクロホン「PA-C50」(別売)シリーズと接続できる電源供給端子も搭載している。

4.PoEでの電源供給に対応

PoE対応スイッチングハブと本機を接続することでPoE受電ができ、施工性を向上させました。

5.設定ソフトウェア「PN-ZS200AP」により各種設定が容易に可能

本ソフトウェアにより、放送回線の登録、制御入出力割り当て、優先順位の設定などを簡単に操作できる。また本ソフトウェアはオフラインで使用でき、現場での設置前にシステムの検討・設定が可能だ。

■「PN-AP200」の主な仕様

音声入力/2入力、-10dBs、10kΩ以上、電子平衡、コネクター端子台
音声出力/4出力、-10dBs、300Ω、電子平衡、コネクター端子台
ヘッドホン出力/3.5mmステレオミニジャック、適合負荷8Ω~32Ω
周波数特性/音声出力:20Hz~20kHz、±2dB(1kHz)、モニター出力:100Hz~20kHz、±2dB(1kHz)
制御入出力端子/32端子(1端子ごとに入力/出力の切替可能)、コネクター端子台、制御入力:無電圧メーク接点に適合、制御出力:オープンコレクタ出力(DC30V、100mA)
リレー出力/1系統(DC30V/300mA)、コネクター端子台
シリアル通信/1系統(RS-485)、コネクター端子台
ネットワークI/F/RJ-45×1、100BASE-TX、1000BASE-T
プロトコル/UDP、TCP、RTP、HTTPS、ICMP、IGMP、NTP
音声フォーマット/サンプリング:48kHz/32kHz/16kHz/8kHz、16bit、圧縮方式:独自SB-ADPCMまたはL-PCM
外形寸法/幅420×高さ44×奥行き280mm(突起部含まず)、EIA 1U
質量/2.7kg

関連情報
https://www.victor.jp/pro/business-use-broadcast/lineup/pa-da700/
https://www.victor.jp/pro/business-use-broadcast/lineup/pn-ap200/

構成/清水眞希

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