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クレカによる積立決済が10万円まで可能になるとどれくらいポイントが貯まるのか?

2023.12.21

来年のクレカ積立金額引上げに向けてどの証券会社がお得?

三井住友カードの場合、カードの種類により還元率は異なり、還元率が高いカードほど年会費は高くなる。

確かに、最大5%の還元率のカードで積立すればたくさんポイントを貯めることができるが、5%貯まるカードの年会費は年3.3万円するため、ポイント還元率というよりも、カードのプレミアムサービスを利用するかどうかでカードを作成するかは選ぶべきだろう。三井住友カードのvポイントはTポイントと統合予定となっており、利便性がさらに増すだろう。

また、還元率は異なるが、アプラスカード、高島屋カード、東急カード、ucs、大丸松坂屋カード、オリコカード(SBI証券仲介口座開設が必要)でも決済可能だ。

一方、楽天証券では、商品毎にポイント還元率が異なる。投信の保有期間中にかかる手数料である信託報酬の過多により、還元率が変わり、信託報酬が低い投信の場合は、ポイント還元率が悪くなってしまう。そして、還元率が高くなるプレミアムカードは年会費1.1万円、ゴールドカードは年会費2,000円となっており、こちらも投信積立の還元率だけではカード作成はもったいないため、楽天グループの他サービスをどれだけ利用してポイントを貯めるかで年会費が有料となるカードの作成を考えた方がよいだろう。

マネックス証券のマネックスカードは、年会費初年度無料、翌年から550円(年間1回以上の請求で無料)で、還元率1.1%であるため、投信積立だけのためにカード作成をしても良いだろう。マネックスポイントは、あまり馴染みがないかもしれないが、以下のように他ポイントへの交換も可能だ。

auカブコム証券では、年会費11,000円のゴールドカード決済で、かつ「マネ活」加入で、還元率が12か月間限定で3%になる。マネ活とは、au利用料金をau PAYゴールドカードで支払い、指定の料金プランに加入することである。つまり、au利用者でなければならない。

ポイントを活用して資産形成しよう

どの証券会社にするかは、還元率、カード年会費、どのポイントサービスをよく利用するかで総合的に考える必要がある。

貯めたポイントを投資信託へ再投資する『ポイント投資』をする場合は、クレジットカードの年会費とカードのサービス利用度との兼ね合いを考慮して、もっともポイントが貯まる証券会社にするのが良いだろう。

ポイント投資しない場合には、そのポイントの自分にとっての利便性を考えるべきだろう。

楽天市場や楽天モバイルを利用している場合は楽天ポイントを貯めた方が使いやすいだろうし、auを使っている場合はauカブコム証券でauと連携した要件を満たせばポイントをたくさん貯めることができるだろう。

2年前ほどまでは、楽天証券で楽天カード決済すればどの投資信託を積立しても1%の還元率があったため、クレカ積立でポイントを貯めるなら、楽天証券一択であった。

しかしながら、昨年から楽天証券が楽天モバイルの経営不振の影響からか、ポイント還元率の改悪が続き、さらに他証券がクレカ積立の導入、還元率の引き上げがあり、選択肢は広がった。

毎月10万円のクレカ積立ができるようになり、実際毎月その金額を積立するのであれば、これまでより一層ポイントの影響は大きくなるため、今から始めようと思っている人も既に投資している人も来年に向けてお得になる証券会社を選択しておきたい。

(参考)日経新聞2023年10月25日「投信購入、クレカ払いの上限10万円に倍増 新NISA対応」

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文/大堀貴子

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