■連載/コウチワタルのMONO ZAKKA探訪
ついに技術の進化はここまで来たか!という思いである。これは今回取り上げる『SLIMCA』のことを知った際に私が感じたことである。
なにせこのボイスレコーダー、厚みが僅か2mmしかないのである。私事であるが、あの国民的アニメ「名探偵コナン」が放送開始された1996年の末のクリスマスプレゼントとして、私が親に買ってもらったのは腕時計型のボイスレコーダーであった。
その後、ボイスレコーダーとしてはペン型のタイプが小型の製品として人気を博したと記憶している。そして現在にいたっては今回紹介するようなカード型にまで進化したと考えると、ボイスレコーダーの30年間の時間は着実な進歩の歴史であったことに気づかされるのである。
新しいモノ好き、薄いモノ好き、ミニマリスト、そして音声を録音するニーズがある人は是非今回の記事を参考にしてもらいたい。
『SLIMCA』とは
◆厚み僅か2mmの極薄カード型ボイスレコーダー
『SLIMCA』は厚みが僅か2mmしかないカード型ボイスレコーダーである。
公式公表されているサイズは横85mm×縦53mm×厚み2mmとなっており、ご覧のように全体的にクレジットカードにほぼ近似のサイズであるため、財布や名刺入れ等に入れて携帯することも可能となっている。
ボイスレコーダーとしての性能にも特段の欠点はなく、バッテリー容量は最大180分連続録音が可能であり、フル充電された状態であれば365日間そのバッテリーは維持されるとのこと。
しばらく使用していなかったからといって、いざ使用しようと思った時にバッテリーが切れている、ということがないのでとても嬉しい。最長5m先の音声も録音が可能とのことで、あくまで「ボイスレコーダー」であると割り切ればその性能でおよそ問題はないはずだ。
使用方法も非常にシンプルなもので、本体表面にあるスイッチ1つのみを使用して電源のオン・オフ、録音の開始・停止を操作する設計になっている。
基本的な操作はこれで以上だ。また本体表面に操作の状態を知らせるインジゲーターが集約されており、バッテリーの状態は赤もしくは橙のランプで、停止の状態は青のランプで、データの転送は緑のランプで示す仕組みになっている。
このように非常にシンプルな操作方法・設計になっているので、要は誰でも簡単に使用することができ、一度使えば説明書無しでもすぐに使用することができる製品なのである。