普段から寒さを感じる場所はヒートショックの発生リスクが高い
■寒い場所の1位は「トイレ」、最も暖かい場所は「リビング」という結果に
「冬のご自宅で寒さを感じるのはどのような場所ですか。いくつでもお知らせください」という設問では、1位が「トイレ」で60.3%、2位は「洗面所(脱衣所含む)」で57.2%という結果に。
また、「暖かさを感じる場所」では62.5%の人が「リビング」と回答。「リビング」などの日常的に過ごす時間が長い空間が暖かい一方で、「トイレ」や「洗面所」など1日の中で使用時間が短い場所ほど寒い傾向にあるようだ。
■非居室空間である「浴室」「洗面所」「トイレ」で寒さ対策を行っている人は30%以下
住まいの中で寒さ対策をしている場所についての設問では、リビング(居間)が84.7%と最も多く、次いで「寝室」が58%という結果になった。
一方、「浴室」「洗面所(脱衣所含む)」「トイレ」で対策を行っている人は30%以下だった。
要因として、部屋の広さや使用頻度から暖房機器などを使った寒さ対策が難しいということが考えられるが、対策ができていないことで温度が低くなり、結果的にヒートショックのリスクが高まってしまう。
このような場所こそ、断熱性能を見直して暖房機器のみに頼らない寒さ対策が大切だ。
最も多くの人が断熱リフォームを検討している箇所は「窓」
■断熱リフォームをした人は昨年から1.4倍に増加!リフォームした箇所は「窓」が全体の約60%
「これまでに断熱リフォームを検討、もしくはしたことがありますか」という説問では、6.7%の人が「断熱リフォームをしたことがある」と回答。昨年度の調査結果4.7%から、2ptの上昇がみられた。
「断熱リフォームをしたことがないが、検討したいと思う」と回答した人も昨年度から2.7%上昇しており、断熱性能を見直している人が増えていることが判明。
また、今後断熱リフォームを実施したい住まいの箇所を聞くと、56.9%が「断熱性の高い窓を設置/交換」を検討していることがわかった。
調査概要
調査名/LIXIL「住まいの断熱と寒暖差に関する調査」
調査方法/インターネット調査
調査期間/2023年10月実施
調査地域/全国
調査対象/4700人(20~50代男女、既婚、各都道府県100人)
業務委託先/楽天インサイト
関連情報
https://www.lixil.co.jp/shoenesumai/dannetsu/
構成/清水眞希