LIXILは全国の20~50代の男女4700人を対象に、冬(主に11月~2月)における住まいの中での寒暖差と住宅の断熱に関する意識調査を実施。回答結果をグラフと図表にまとめて発表した。
70%以上の人が「住まいの中での寒暖差」を感じている
■70%以上の人が冬の住まいにおいて「家の中でも」寒暖差を感じたことがあると回答
「冬、普段生活しているご自宅の中で過ごしている際に、場所や時間によって寒暖差を感じることがありますか」という設問では、74.1%の人が「感じる」「どちらかというと感じる」と回答。ほとんどの人が同じ家の中で過ごしていても、場所や時間によって寒暖差を感じていることがわかった。
■最も多くの人が寒暖差を感じるのは「朝、布団から出る時」
寒暖差を感じる人のうち「寒暖差を感じる瞬間」で最も多かった回答は、「朝、起床し布団から出る時」の69.5%だった。2位の「脱衣所で服を脱ぐ時」は48%と、1位の69.5%と21.5pt.という差が見られ、非常に多くの人が起床時に寒暖差を感じていることがわかる。
“寒暖差疲労”は、寒暖差による体温調節により多くのエネルギーを使用することで、体に疲労が蓄積し、疲労感やめまいといった症状を引き起こすこと。一般的に1日の温度差が7℃あるときに起こりやすいと言われており、日常生活においてなるべく寒暖差を少なくすることが大切だ。
そのため、住まいの断熱性能を上げ、各部屋の気温差をなるべくなくして、住まいの中での寒暖差を少なくすることが、快適な暮らしにとって重要と言える。
■「布団から出る時」の急激な温度差による血圧の上昇は断熱リフォームで改善
空気の冷たい冬の朝、起床し布団から出る時は特に大きな温度差が生まれやすく注意が必要。暖められた布団から冷えた室内にでると、体が急激に冷やされることで血圧が上がり、ヒートショックを引き起こす危険があるからだ。
手の届く範囲に羽織れるものを用意しておくことや、暖房器具をタイマーセットし、朝方、部屋が暖かくなるようにする他、寝室だけでも断熱リフォームを行い部屋の気温差を一定に保ちやすくすることも対策のひとつ。
また、断熱リフォームにより家を暖かくすることで起床時の血圧が低下するという研究結果も期待できる。