読売広告社では全国の30〜60代女性に対して、家庭内の料理に関する地域別の特徴を明らかにする「47都道府県・おうち料理調査」を実施。回答結果をもとに都道府県や地域別の違い、特徴を分析した。
おうち料理/トピックス別47都道府県分析 ~味つけ、食材、メニューなど
料理に地域差があることは比較的知られていることだ。
例えば、【味つけ】では、あっさり味が優勢な西日本vs.はっきりした塩味志向の東北などがよく知られているところであり、今回の調査でも定説通りの傾向が現れている。
その一方で、【家庭料理のメニュー】における嗜好も調べてみたところ、こちらも地域差があることがわかった。
例えば、同じ「たまご」という食材を料理するとしても、九州・沖縄や北海道では卵焼きを好み、関西ではだし巻きを好む傾向がみられた。
また、九州や沖縄では地元愛を感じる「郷土料理」を好み、首都圏では家庭でも「イタリア料理」を好む、といった結果が出ている。
これらは一例だが、こうした家庭内の味の嗜好の違いに注目することで、食品や飲料のプロモーションにおいて地域ごとの企画を考えることが可能となる。
地域の特徴が見えてくる/47都道府県 特徴分析マップ ~調味料・味つけ編
当該地域の特徴を可視化するために、当該都道府県で他エリアとは違った傾向がうかがえる項目についても分析を行なっている。
下記は調味料や味つけに着目してまとめたものだが、前述の都道府県ランキング同様、この分析でも すでに一般的に知られていることが結果としてあがってきている。
例えば「北海道(チーズ)」「香川県(いりこだし)」が、その代表例。一方で、「岡山県(タルタルソース)」「神奈川県(唐辛子やラー油)」のように、地域の特産などとは関係なく、その都道府県の家庭料理として愛用されている調味料や味つけがあることもわかった。
調査概要
対象/全国の30〜60代女性(日頃、自身がスーパーで食材の買い物をする&料理している人)
サンプル数/4700サンプル(30〜40代・50〜60代 それぞれ各県50サンプルずつ)
実施時期 /令和5年7月14日~18日
調査方法 /インターネット調査
関連情報
https://www.yomiko.co.jp/
構成/清水眞希