年末年始は、帰省や旅行などで自宅を数日間留守にすることから空き巣被害が増加すると言われている。また警視庁によれば、令和4年の侵入窃盗の発生場所別認知件数は、一戸建て住宅が33.0%と最も多い。
そこで平松建築では、一戸建て住宅に居住中の30歳以上70歳未満の男女全国1000人を対象に「自宅の防犯意識と対策」について調査を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
自宅の防犯対策が「しっかりできている」は1割未満
まず、「自身または家族が空き巣や泥棒、強盗などの被害に遭ったことはあるか?」を聞いた。8割(80.8%)が「ない」と回答したものの、「ある」(14.1%)、「未遂はある」(5.1%)という結果になった。
続いて「自宅の防犯対策はできているか?」を聞いた。約半数(46.8%)が「あまりできていない」と回答し、「どちらかと言えばできている」(36.9%)、「まったくできていない」(10.6%)と続き、「しっかりできている」(5.7%)は1割にも満たないことがわかった。
そこで自宅の防犯対策は「あまりできていない」「まったくできていない」と回答した574人に、「できていない理由」を聞いたところ、「費用がかかる」(43.6%)、「何をすればよいかわからない」(42.3%)という回答が目立つ一方、「治安が良いので必要ない」(12.2%)、「考えたこともない」(4.4%)という回答も寄せられた。
自宅の防犯対策は「できている」と回答した426人と「できていない」と回答した574人それぞれに、「どのような防犯対策をしているか?」を聞いた。
それぞれ「自宅にいる時も玄関を施錠」(できている:78.9%、できていない:58.0%)が最多だが、できている人とできていない人との間には20ポイントの差があった。
以下、できている人の対策は「玄関ドアの鍵が二重・ピッキングされにくい鍵・タッチレスキー」(できている:54.7%、できていない:24.9%)、「モニター付きインターホンの活用・設置」(できている:47.2%、できていない:30.0%)、「人感センサー付きライトの活用・設置」(できている:41.1%、できていない:25.3%)と続くが、どれもできている人とできていない人との間には大きな差が見られた。
さらに、できていない人の2割超(23.2%)が「特に対策はしていない」ことも判明した。
調査概要
調査期間/2023年12月6日
調査手法/インターネット調査
調査対象/一戸建て住宅(持ち家)に居住中の30歳以上70歳未満の男女全国
サンプル数/1000人
調査主体/平松建築株式会社
調査機関/Freeasy
関連情報
https://www.hiramatsu-kenchiku.jp/
構成/清水眞希