⼿帳や⽣活実⽤書、児童書などを発⾏している⾼橋書店は、全国の10~60代を対象にした手帳に関する意識調査を実施。結果を「手帳白書2024~暮らしと手帳のすゝめ~」として発表した。
節約と手帳の関係性~節約への意識がさらに高まった2023年、手帳の活用が節約の一助に
■20代手帳ユーザーの60%以上が「自身の節約は成功している」
「2023年の物価高によって節約志向は高まりましたか?」の質問では、77.5%が「高まった・どちらかといえば高まった」と回答。昨年から節約意識の更なる高まりが明らかになった。
「自身の節約は成功しているか?」という質問では手帳ユーザーの48.2%が「成功している」と答え、約半数が節約に成功していることが判明。
年代別では20代男性の60%以上という結果になり、デジタルネイティブと言われる世代の節約成功の背景に手帳の存在があるという興味深い結果が得られた。
また、「節約のために実施していること、節約のために使っているツール」について、「手帳(家計簿含む)」と回答した人が18.5%となり、フリマアプリやチラシを上回る結果となった。
アフターコロナにおける生活環境と手帳術
■手帳のスケジュール管理のメリットは「全体を俯瞰してみることができる」が79.2%
アフターコロナで、オフラインでの予定が増えた今年、スケジュール管理のトラブルとして多かったのは、
・予定のダブルブッキングが増えたと感じることがある…63.7%
・予定が詰まってしまい移動時間が無くなってしまった… 56.5%
という結果に。
コロナ禍にはなかった移動時間を想定してのスケジュール管理が必要となる中、手帳ユーザーへの同質問では、それぞれ59.3%、52.2%だった。
また、手帳でのスケジュール管理のメリットとして
・手書きすることで記憶に残りやすく、予定を覚えることができる… 85.7%
・全体を俯瞰してみることができる… 79.2%
・自分の達成したことが残るので、自己肯定感を感じる …61.2 % などが挙げられた。
手帳の使い方 ~デジタル時代においてもスケジュール管理に手帳は不可欠
手帳ユーザーのうち、スマートフォンアプリなどと併用している人は70.1%という結果に。併用する理由は、
・手帳とアプリそれぞれに利点があるから…59.1%
・公私の予定を分けたい…35.1% となり、公私での使い分けがより顕著となっていることが考えられる。
■手帳でスケジュール管理を行なっている理由は「最も記憶に残りやすいから」が30.2%
特に、若年層はその傾向が高くなり、東日本10代男性が45.5%、東日本20代男性が35.9%という結果になった。
手帳ユーザーの多くが中高年というイメージがある中、若年層も手帳を使い、手書きでスケジュール管理を行なうことを好む傾向にあることがわかる。
また、手帳ユーザーが手帳選びの際に重視するポイントとして51.8%が「手帳のサイズ」と回答。「手帳を使うなら小さくて荷物にならないものを選びたい」と答えた人は61.8%となった。