スポGOMI ワールドカップ
ごみ拾いの世界大会「スポGOMI ワールドカップ」が、11月22日、東京都内にて開催された。世界21か国の代表チームが集結し、ごみ拾いの世界一を競う。日本財団が企画・支援・統括し、一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブが主催・運営する。そもそも、なぜ「ごみ拾い」と「スポーツ」を組み合わせたのか。
「日課にしていた朝のランニング中、落ちているごみが気になり始め、走りながら拾い始めたのがきっかけです。スピードを落とさないよう拾うなどしているうちに、汚いと感じていたごみが“ターゲット”になり、スポーツ化を閃きました」(一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブ代表・馬見塚氏)
そうして誕生した「スポGOMI」は2008年から活動をスタート。自治体や企業、各種団体、小中高の授業で開催されるようになる。2019年からは高校生のスポGOMI日本一を決める「スポGOMI甲子園」を開催。そして15年目を迎えた今年、世界規模で開催されるワールドカップへと発展した。分別の概念がない東南アジア、分けると料金が安くなるドイツなど、出場国のごみに対する意識は様々。だが、各国でも実施したいという声が多く集っているそうだ。
競技としてのおもしろさだけでなく、参加することで環境に対する意識も変わるという。「スポGOMI」が日本発祥の新スポーツとして世界に認められる日を期待したい。
先頭と最後尾のメンバーの間隔は10m以内、移動は徒歩、ごみ箱などからの取得は禁止、交通ルール厳守など、細かなルールがある。
取材・文/小口 覺