DIME MAGAZINE
1986年に創刊したビジネストレンドマガジン「DIME」の恒例企画「2023 第36回 小学館DIMEトレンド大賞」がついに決定しました！
その年を象徴するヒット商品や話題を集めたサービス、人物や団体、これからブレークが予想されるモノ、コト、ヒトなどを表彰するこの賞も、今年で36回目を迎えます。トレンドをキャッチアップし続けてきた「DIME」が選んだ、今年を代表するヒット商品に選ばれたのは果たして!?
雑誌「DIME」、WEB「@DIME」やSNSでの読者投票をもとに、編集部員、そして最終選考委員4名（入山章栄氏、ヒャダイン氏、山崎怜奈氏、DIME編集長石﨑）により選ばれたヒット商品をまとめて発表。
今年は受賞各社をお招きした贈賞式の模様をライブ配信しました！ 是非以下のURLからチェックしてみてください。今年話題を呼んだスペシャルなゲストも多数登場しますのでお楽しみに！
ライブ配信URLはコチラ→ https://youtube.com/live/_IlrbtFiFAs
2026第36回 小学館DIMEトレンド大賞/IT・ビジネス部門金賞
OpenAI「ChatGPT」
テキスト入力した質問に対して、ＡＩが答えるシンプルなシステムだが、雑談や情報収集、企画・アイデア出し、プログラミング、議事録の要約など、ビジネスにも役立つ様々な回答を引き出すことができる。
アクティブユーザー数は、２０２２年11月30日の公開から３か月で、約１億２３００万人を突破。Instagramで２か月、Facebookで10か月かかった、公開からわずか５日で登録者数１００万人を達成した。
ライフスタイル部門賞
金賞 RIZAP「chocoZAP」
２０２２年７月よりスタートし、わずか１年５か月で会員数１００万人を突破。国内のフィットネスジムの中では最大数となった。
従来のフィットネスジムは入店後に靴の履き替えや着替えが当たり前だったが、chocoZAPユーザーの多くは靴もそのままで着替えもしない。利用する敷居を徹底的に下げ、これまでフィットネスジムに足が向かなかった運動初心者を取り込むことに成功した。
2023年販売計画を当初の約1.3倍の 30億円に サントリーウェルネス「『VARON』シリーズ」
サントリーの基礎化粧品『VARON』がアプローチをしたのは、これまで美容に興味がなかった中年男性だ。この世代は年齢に伴う外見の変化によって、気持ちの落ち込みなどの潜在的な悩みがあることに着目。スキンケアによってこの世代の自己肯定感を上げる、新たな文化の形成に挑戦している。
ボールパーク「Fビレッジ」には303万人が来場 ファイターズ スポーツ＆エンターテイメント『エスコンフィールドHOKKAIDO』
3月に北海道日本ハムファイターズの新球場として開業。球場を含めたエリア一帯を「北海道ボールパークFビレッジ」と称し、宿泊施設やレストランやアクティビティーエリアを展開。結果、野球観戦では呼び込みがたいライト層の取り込みに成功した。
家電部門賞
金賞 パナソニック「ラムダッシュ パームイン」
シェービングという行為を根本から見直し、「シェーバーの本質価値」を再考。持ち手を取るという大胆な発想にたどり着いた。手のひらサイズの本体にラムダッシュ５枚刃テクノロジーを凝縮。持ち手のない画期的なデザインが、指先で肌状態を感じながら、なでるように剃る新感覚のシェービングを実現した。どんなインテリアにもなじみやすいシンプルながらスタイリッシュなデザイで、幅広い世代に支持されている。
体重計とバスマットが一体化〝無意識の体重管理〟を実現 issin『スマートバスマット』
健康のために体重計測は毎日行なうのが望ましいが、意外と続けられないもの。そこで本製品は「誰でも手軽に継続的な体重管理を行なう」ことを目的に開発された。乗るだけでスマホアプリに体重の増減やBMIの変化を記録する。「ダイエットモード」「健康維持モード」「ベビーモード」など6つのモードを用意。
充電ケースにディスプレイを搭載 ハーマンインターナショナル『JBL TOUR PRO 2』
2023年3月発売以降、国内出荷台数は5万台を突破し たワイヤレスイヤホン『JBL TOUR PRO 2』。充電ケース にタッチディスプレイを搭載し、ケースでの操作を可能 にした独自性に加え、JBLブランドならではの装着感と 音質の高さも受賞の理由に。
食品部門賞
金賞 サッポロビール「サッポロ クラフトスパイスソーダ」
10 月の酒税法改正による増減税で、顧客の購買行動にも変化が見込まれる中、食事が進む、食事がよりおいしくなる、という新提案でユーザーの心を捉えたのが『サ ッポロ クラフトスパイスソーダ』 だ。新ジャンル（第３のビール）の 値上がりに合わせ、ＲＴＤへの需要が高まることを想定。甘くない食中酒として従来にない満足度 を実現するため、スパイスに着目。果汁を使わず、スパイスの爽やかな風味を生かしたスピリッツを採 用することで、心地いいキレを創出した。
発売から８か月で3000万本突 キリンビバレッジ『キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー』
ペットボトルや缶飲料になると有糖1択だったミルクティー。そこに新風を巻き起こしたのが、『キリン 午後の紅茶』シリーズのミルクティーだ。無糖を目指し、100回以上の試作を重ね、8年の歳月をかけて商品化。健康志向が加速する市場にも見事にはまり、ヒットを記録した。
発売10か月で累計販売数8500万食突破！ ファミリーマート『生コッペパン』
子供からお年寄りまで親しまれ、コンビニでも定番の昔ながらのコッペパン。しかし、意外にも「給食で出されたパサパサしたパン」というマイナスイメージを抱いている人も多い事実から、それを覆す新食感にチャレンジ、しっとりとした生食感を実現した。
IT・ビジネス部門賞
金賞 OpenAI「ChatGPT」
公開2か月で世界１億ユーザーを突破！日本だけでも1日763万アクセスを記録した。回答の正確さなどの懸念も指摘されているが精度は日々上昇。２０２３年９月には、音声・画像認識機能の追加を発表し、さらに多岐にわたる自然な対話を実現している。２０２３年は、『ChatGPT』元年として記憶されていきそうだ。
発売から約半年以上、Android スマホの国内シェアNo.1 グーグル『Google Pixel 7a』
AI処理に長けたチップセット「Tens or G2」を採用した上位機と同等の高性能と、驚きのハイコスパを実現。タレントのフワちゃんを起用したテレビCMでは、「消しゴムマジックで 消してやるのさ」が流行語となり、認知度を一気に押し上げた。
ローンチから約1か月で、全世界1000万DL突破 ポケモン『Pokémon Sleep』
スコア化できる睡眠計測とゲーム性の両立で、新たな睡眠文化を開拓したのが『Pokémon Sleep』だ。睡眠の時間や質、睡眠習慣に対する関心や問題意識が強い社会背景も人気を後押しした。
日用品部門賞
金賞 花王「ビオレＵＶ アクアリッチ アクアプロテクトミスト」
約３割の人しか日焼け止めの塗り直しをせず、その主な理由は「人目が気になる」「手が汚れる」「塗りムラが不安」であるという調査結果が出たことから、外出先での塗り直しに使いやすい商品の開発に着手。シュッと噴霧するだけでミストが肌を覆い、肌上でジェルに変化して均一に密着する、スプレー型ＵＶが誕生した。
先行販売にて予定枚数2000枚が1週間で完売 グンゼ『NEXTYLE（ネクスタイル） イケオジパンツ』
男性のエチケット意識が年々高まる中、多くの男性が尿モレの悩みを抱えているにもかかわらず、穿き心地、デザインともに満足する商品に出合えていない実態を受け、モレ、シミ、ニオイに対応しつつ、デザイン性も満たす商品を目指した尿モレカバーのための機能下着。フロントデザインは独自の3Dホールド設計によって〝ずらさない〟構造に。加えて、シミが伝わりにくく、濡れた布が肌に当たる不快感も和らげる3層構造を採用。
発売約2か月で約60万本出荷 アース製薬『らくハピ くるくるバブルーン お風呂まるごと』
「浴槽や壁をこするのが面倒」「水垢やカビがうまく取れない」など、家事の中でも重労働で手間のかかる風呂掃除。手軽に楽しく取り組めるように、新感覚のエンタメ性を取り入れた。プロペラの動きと、泡が一気に噴射されて浴槽内に広がる様子がSNSでもバズり、ヒットとなった。
エンタメ・カルチャー部門
金賞 TBSテレビ「VIVANT」
『VIVANT』は累計再生回数５０００万回を突破（ＴＢＳドラマ史上最速）。動画配信サービス「U-NEXT」では、サービス開始以来、国内外含む全作品における歴代視聴者数ランキング１位を獲得した。
放映前は詳細を明かさず、出演俳優とポスターのみを公開する異例の宣伝手法を採用。豪華なキャスト、謎めいたタイトルなど、内容がわからないことで、好奇心を刺激された人々がこぞって視聴した。
シリーズ総販売本数5200万本！「格ゲーブーム」再燃 カプコン『ストリートファイター6』
©CAPCOM CO., LTD. 2023 ALL RIGHTS RESERVED.
人気ゲームの第6弾が発売から1か月で全世界200万本を販売する大ヒットに。シリーズが続くと新規ユーザーの獲得が難しいといわれる中、20代の購入率が高いのが特徴的だ。〝全人類に遊んでもらえる全く新しいストリートファイター〟が今回のコンセプト。バトルシステムの進化でゲームの世界へ入り込め、人気が再燃した。
エンタメに特化し開業約1か月で来館者数100万人突破 東急／東急レクリエーション『東急歌舞伎町タワー』
歌舞伎町に2023年4月に誕生した、地上48階、地下5階、高さ約225mの複合商業ビル。高層ビルには珍しく、オフィスやアパレルのテナントはなく、ホテルとエンターテインメント施設のみで構成。コンセプトは〝好きを極める〟だ。
話題の人物賞 浜辺美波
2011年第7回「東宝シンデレラ」オーディションを経てデビュー。2023年の連続テレビ小説『らんまん』では、主人公の妻・寿恵子を演じ、最終回ではXに涙腺崩壊コメントがあふれた。また、映画『シン・仮面ライダー』『ゴジラ-1.0』にヒロインとして出演、年末の紅白歌合戦では司会に抜擢されるなど、国民的ヒロインとしての階段を駆け上がった。
話題の人物賞 バスケットボール男子日本代表チーム
『FIBAワールドカップ2023』でアジア最高位を獲得し、24年のパリ五輪への自力出場を決めた。実に48年ぶりとなる快挙に、バスケファンだけでなく日本中が熱狂!! 東京五輪で女子日本代表を銀メダル獲得へ導いた名将、トム・ホーバスHCが選手の意識改革を行ない、強いチームへと育てた。キャプテンの富樫勇樹さんはじめ、選手の活躍にますます期待！
ベストキャラクター賞 ウエストランド
2022年「M-1グランプリ」で見事優勝して以来、数多くのテレビ番組に出演し、毒舌漫才がお茶の間に浸透。前年と比べ番組出演本数を最も増加させた『2023上半期ブレイクタレント』では、135本増で２位に！
ベストキャラクター賞 なかやまきんに君
YouTubeの登録者数225万人とZ世代を中心に大人気に。見た目だけじゃない筋肉の専門家としての説得力もあってCM起用が急増、今年だけで日清食品や花王など10社に出演。
DIME2024年2・3月合併号では「NEXTヒットの作り方」を大特集！
2023年12月発売のDIMEでは「NEXTヒットのつくり方」を大特集！ 爆売れ商品を分析してわかった”勝利の方程式”を紹介するほか、2024年以降にヒットしそうなモノ・サービスを専門家が予想します。
また、「2023年第36回小学館DIMEトレンド大賞」も発表！ これまでにない超豪華特集のこの号、ぜひ書店でお買い求めください！
文／DIME編集部
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