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大掃除で捨てられる不要品や実家にあるアレが実はお宝になる可能性も!?「かくれ資産」は国民一人あたり平均で約53.2万円保有

2023.12.14

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

大掃除で捨てられる不要品を金額に換算すると約8.5万円

年末は大掃除で、クローゼットや物置から、服、レジャー用品、家電、ゲームや書籍といった不要品が大量に出てくる時期。手っ取り早く処分したくなるが、ゴミだと思っていたものが売れば買い手がつく“資産”かもしれない。

フリマサービス「メルカリ」が2023年に、1年以上使っていないもの「かくれ資産」についての価値を調査したところ、全国で総額は推計約66兆6772億円、国民一人あたり平均約53.2万円という結果になった。前回(2021年)の調査では約44兆円で、約1.5倍に拡大をしている。

「今は使っていないものでも、誰かにとっては価値があるものという認識が広がり、家の中にある不要品は捨てるものではなく、資産になり得るものと見る消費者が増えたことが総額の拡大に寄与しているのではないかと考えています。

その一方で、これからの季節、大掃除で不要品を処分されるという方も多いと思いますが、実際に処分する予定である不要品についても調査し、その価値についても調べたところ、1人当たり約8.5万円もあるということがわかりました」(株式会社メルカリ マーケティングディレクター 千葉久義氏)

昨今、物価の上昇が続いているが、商品を購入する際のコストが上昇するとともに、不要品の処分に係るコストの上昇も見られるようになっている。2023年から粗大ゴミの処分手数料を値上げする自治体が増え、不要品を処理する手数料も家計の負担増につながっている。

ゴミ捨てるにもお金がかかる時代。大掃除で出てくる不要品、実家に眠っているアレが実はお宝になるかもしれないのがフリマサイトだ。

年末年始や冬場の売れ筋商品

メルカリの調べによると、季節ものは、季節が始まる1~2カ月前から取引される傾向があり、冬に向けたアウターは10月から伸び始めるとのこと。冬物は夏物よりも多く取引される傾向があり、10月からの取引は7月~9月の夏場と比較して1.5倍ほど売れやすくなっている。

最近はガスストーブやオイルヒーターの登場で、家庭から姿を消しつつある石油ストーブも、ガレージ用など補助暖房として需要があり、取引価格は1万4000円(※2023年11月2日時点での販売価格、以下同)。

2022年11月~12月でメルカリ内での取引で人気が急上昇した商品は、小物では「イヤーマフラー」や「子ども用手袋」、季節商品では「正月関連」で、年末年始はイベントやオケージョンに合わせたものが活発に取引され、正月に向けたインテリアグッズ、成人式グッズの需要増が見られるとのこと。

スポーツ・レジャーでは、年末年始の旅行で使うスポーツ関連の需要が増え「スキーウエア」、「スキー場利用券」、「ゴルフ場利用券」、文房具・事務用品では「カレンダー/スケジュール帳」の取引が活発になっている。

カレンダーやスケジュール帳は、新品を買うよりは安いという理由で購入するケース多いとか。必要以上に集まることの多いカレンダーは、余ってしまったら出品するのも手だ。

12月29日~1月3日の年末年始にしぼると、取引率がもっとも多かったアイテムは「容器」カテゴリーで、年末の大掃除で出てきやすいものと想定される。

年明けは、クリスマスや年末の集まりが終わり不要品となるパーティーバッグやフォーマル品などの取引率が高くなっている。

実家に眠っている意外なものが「お宝」に!?

メルカリでは、実家に眠っている意外に価値があるもの、使っていないもの、粗大ゴミとして捨ててしまったものなど、自宅や実家にある不要品の価値を可視化し、実家に眠っているような懐かしいものとの再会ができる没入型施設「ウチの実家」(※イベントはすでに終了)を開催。メルカリで出品されている商品も含め2000点以上で構成された疑似実家を再現した。

「実家に眠っている意外なもの、自宅にあっても使っていないもの、捨ててしまっていたものを可視化することで、不要品と思っていたものが実は価値があると理解していただきたく『ウチの実家』を企画しました。

イベントでも紹介した、実家にありそうな木彫りのクマ、振り子時計、フラワーロックなど実家に放置されがちな不要品がメルカリで取引をされており、意外と良い値段で取引が成立しています。

昭和レトロの商品もメルカリで近年、取引が増大しています。最近ではY2K(2000年前後)、平成レトロといったキーワードの検索も非常に伸びており、平成レトロ、YY2Kの関連商品取引数は、昨年比で5倍、7倍と急上昇しています」(千葉氏)

実家や親戚の家でよく見かける、鮭をくわえた「木彫りの熊」(取引価格4880円)は、60年代の北海道観光ブームの際に土産として一気に流通するようになった。

音に反応して音楽に合わせて踊りだす「フラワーロック」(取引価格1万7500円)は、80年代後半から90年代前半に20代を中心に大流行。昭和、平成の時代にヒットした懐かしさから今も高値で取引されている。

実家の物置やかつて使っていた自室に置きっぱなしになっているものが、高額で取引される可能性もある。実家に眠っていそうな商品でねらい目はゲーム関連。ゲーム機本体、ソフトは高値で取引されることもあり、本体とソフトをセットで売るとさらに買い手がつきやすくなる。

雑誌なら○○年代とかタレントでのくくり、コミックなら全巻揃えるといったまとめ売りの方が単品よりも売れやすくなる。サイズがすぐに変わる子ども服もまとめ売りが多い。

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