AIなどの活用で企業のアクセシビリティは向上すると約8割が期待
PDFのアクセシビリティを確保するためには、検索可能なテキストの作成や、画像に対する代替テキストの付与、見出しや段落などを適切に構造化して文書内の情報が正しく読み取れる状態にするなど、細かな設定が求められる。
そのため、専門的な知識が無く、複雑な文書を手作業で処理する場合には、業務上ある程度の負荷がかかることが予想される。
そこで、企業のウェブアクセシビリティはAIを活用することで向上すると思うかを聞いたところ、「とても思う」が32.0%、「どちらかというと思う」が45.7%と、約8割(77.7%)の担当者が、AIによる生産性向上に期待していることがわかった。
調査結果まとめ
今回の調査結果を受け、アドビ株式会社マーケティング本部デジタルメディア ビジネスマーケティング執行役員の竹嶋拓也氏は、次のように述べている。
「今回の調査結果では、『自社のPDFコンテンツがアクセシビリティのガイドラインを適用している』とする回答者が、中小規模の企業では半数以下にとどまるなど、PDFツールの利用やコンテンツ拡充に課題があることが明らかになりました。
Adobe Acrobatは、PDFのアクセシビリティチェックやアクセシブルなPDF文書を作成するため豊富な機能を有しています。
また、文書構造へのタグ付けといった工数がかかるプロセスをAIによって自動化する『Adobe PDF Accessibility Auto-Tag API』といった機能も提供しており、企業の規模に関係なく今後求められるPDFファイルのアクセシビリティの改善に役立てることができます。
アドビは様々なドキュメントソリューションを通して業務の効率化を実現するとともに、誰もがデジタル文書により簡単にアクセスでき、必要な情報を取得できるよう支援して参ります」
調査概要
調査方法/インターネット調査
実施対象/300人(企画・マーケティング、販売促進、総務、デザイン・クリエイター、情報システムなどの部署に所属しており、自社のwebサイトの作成や更新等の業務に直接関わっていると回答した方。従業員数300名以下と301名以上で150名ずつ均等割付>)
調査期間/2023年11月6日~2023年11月7日
関連情報
https://www.adobe.com/jp/news-room/news/202312/20231204_dc-pdf-accessibility-survey.html
構成/清水眞希